くるりのこと
くるりのこと / 感想・レビュー
ばんだねいっぺい
くるりは、自分の青春みたいなものなので、自分史の確認みたいなこともあり、小さな思い出がよみがえってきて感慨深かった。あーそうだったのかーということも意外とたくさんあったのが嬉しかった。
2016/09/25
しゅん
くるりの二人が宇野さんにこの仕事頼んだのはやっぱ意外なんだよな。1996年から2016年までを言葉にして残す。岸田さんがしょっちゅうやる気なくしてるところがいい。俺も一日に三回くらいやる気なくす。リアルタイムで新作インタビューも読んでたけど、あそこで見せる「やる気」はセールスなどを見据えた演技の側面を持つことを感じた。歴代メンバーとの関係性について詳しく話しているので、今までの音源の聞こえ方も変わりそう。先輩の大衆音楽家たちから愛される理由を「自分たちにクラシックの要素があるから」と推理してて興味深い。
2022/10/06
Tui
かれこれ10数年、くるりを聴いている。その間に、くるりはメンバーが変わり、音楽のスタイルもアルバムごとに変わり、そして聴く私も、色々と環境が変わった。アルバムごとに、それを聴いていた時のことを思い出させる。そういった意味で個人的にはとても親近性の高い、ノスタルジックな音楽だ。くるりの20年をインタビューで振り返るこの本は、いくつもの危機と激動を経て今なお重要な位置にあるアーティストの、知られざるエピソードが一杯で、何だか改めてとても好きになってしまった。初期のアルバムから聞き直していこう。
2016/10/12
tomonokko
ファンとしては必読の1冊。全くの同い年、さらには大学も同じで、勝手に親近感を覚えているくるり。何よりその音楽が、言うまでもなく大好き。普通20年もやっていれば、新曲を聴いても「このフレーズ、なんか聴いたことあるような」的な思いを抱くこともあるけど、くるりにはそれがない。新しいアルバムが出るたびにコンセプトがはっきりしていて、その時に岸田くんが入れ込んでいるものが見えるような新鮮さがある。光が当てられることが少ない佐藤くんのベースに対して、岸田くんがその特異性を語った部分が特に面白かった。
2016/10/12
パンナコッタ
①くるりといえば「旅」。ニューヨーク、ロンドン、ウィーン、そして京都と多くのロケーションから影響を受けているのであながち間違いじゃなかったんだ。 ②くるりといえば「変化」。やりたいことをやってたらこうなってた、というくるり。ばらの花ような名曲からかなりマニアックまで幅の広さが魅力なのはいうまでもない。 ③くるりといえば「躁鬱」。というかこれはこの本を読んで知ったこと。アルバム作って調子こいて→鬱になるって繰り返し。彼らの歴史をみてるとそれもバンドのために必要な通過儀礼じゃないかとさえ思う(笑)。
2016/09/18
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