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しんせかい

しんせかい

しんせかい

作家
山下澄人
出版社
新潮社
発売日
2016-10-31
ISBN
9784103503613
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ジャンル

しんせかい / 感想・レビュー

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ヴェネツィア

このところの芥川賞受賞者に比して地味な印象は否めない。作品の持つインパクトもまた大きくはない。著者の、かつて若かりし日の富良野塾での1年間を綴ったものだが、その文体にも新しさは感じない。妙に素人っぽいのだ。それが魅力であるというならばそうなのだろう。いわゆる文学エリートの書く小説とは確かに違う。いわば雑草の持つ強さはたしかにあるだろう。その意味では作家として生き延びていけるかもしれない。しかし、演劇人(彼は劇団の主宰者でもある)としてはわからないが、私には小説家としての未来が開けているようには思えない。

2017/03/01

遥かなる想い

2017年芥川賞受賞。 富良野塾二期生らしいが、物語の設定に それらしきものが現れるのが、素直に嬉しい。 山下君のさりげなさと 淡々とした視点は 著者の意図なのだろうか。 富良野塾体験記として 読むのは楽しいが、 逆にそれ以外には 物足りない.. 【先生】だけが気になる物語だった。

2017/04/20

starbro

芥川賞受賞が決まってから図書館に予約したので、ようやく読めました。山下澄人、初読です。芥川賞受賞作にしては、読みやすく明るい作品でした。富良野青春グラフティといった感じです。但し、ここ数年の芥川賞受賞作と比較すると作品のレベルは???です。また売れない芥川賞作家が誕生した気がします。

2017/06/09

抹茶モナカ

芥川賞受賞の表題作と短編1話収録。表題作は【谷】で自給自足しながら、【先生】に演技や脚本術を学ぶ青春小説であり、私小説。富良野塾での倉本聰との日々なのだけれど、テーマとして求心力が足りなく感じてしまったのは、今は倉本聰に僕が興味がないせいか。混濁した文体が独特で、不思議に味わい深い作家ではあるので、今後に期待して良いのか、富良野塾の話以外にどんな話を書く作家なのか、想像ができない。併録された短編の混濁ぶりは、文学していたけど。他の作品を読まないと、自分の好みか判断できないかも。なんか微妙な作家。

2017/02/17

ナイスネイチャ

図書館本。19歳の私小説。【谷】富良野塾【先生】倉本聰は理解。っで!?何が言いたかった?若かりし著者を思い出しながら半分自画自賛の部分を醸しながらしんせかいを綴ってました。っで!?何が言いたかった?

2017/04/19

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