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リバース&リバース

リバース&リバース

リバース&リバース

作家
奥田亜希子
出版社
新潮社
発売日
2017-11-22
ISBN
9784103504320
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リバース&リバース / 感想・レビュー

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おしゃべりメガネ

奥田さん作品5冊目です。それぞれの作品で、意外?と深いテーマをさりげなく扱い、サラッと書き綴る作風はストレスなく、キレイな仕上がりになってますが、本作も同様でした。本作もあるテーマを扱い、中盤以降でグイグイとせめてくる展開に読む手が止まらなくなりました。ちょっともどかしくも感じるトコもなくはないですが、コレはコレでありなのかなと。あるティーン雑誌を手がけるスタッフとそのアシスタントとの関わりに気づけば興味深々となってしまいます。奥田さんの作品、救いがないようで、どこか小さな救いがあるトコに惹かれます。

2018/07/20

ゆみねこ

ローティーン向け編集者の禄と、愛読者の少女・郁美。お悩み相談ページで二人が繋がる。多感な中学生たちと、生真面目に向き合う「ろく兄」。傷付き傷つけられ、許し許されて、だんだん大人になっていく彼女たち。こういう本を読むと、はるか彼方になった自身の少女時代に想いを馳せることが出来ますね。

2018/08/26

えりこんぐ

長野に暮らす女子中学生と、中学生雑誌を作る編集部が交互に描かれる。繋がりが見えてきたかなと思ったらもう一段階驚きがあって面白かった。中学生...えらい遠くに来てしまったけども、その頃の気持ちは忘れられない。否定する側される側、ハッとする言葉ですね。郁美のように、自分の否を認めて行動に移す事は難しいので頑張ったねって言ってあげたい。しかしろく兄はそんなに魅力ないかな? 穏やかってすごくいいじゃん!とオバさんになったら良くわかる( ´ ▽ ` )

2018/03/16

ででんでん

奥田さんは好きな作家さん。学校という世界でもがき、生き抜かなくてはならない中学生くらいの女の子の大変さって、生きやすい?おばちゃんになった私からは想像もつかないのかもしれないなあ。無理をしていたとしても楽に泳げるように見える子もいれば、溺れてしまいそうな子もいる。ちょっと見方を変えてひっくり返し(reverse)、やり直す(rebirth)ことが、いつでも誰でもできる社会であるように、そしてその可能性を伝えられる大人でありたい。

2018/02/17

おかだ

なんか波長が合う感じがする、大好きな作家さん。この作品も自分の奥底に静かに沈む記憶とリンクして、とても響いた。ローティーンファッション誌の編集者・ろく兄と、地方の女子中学生読者・郁美の物語が交互に紡がれていく。中学生の頃とか、謝れないまま離れてしまったり、行き違ったまま投げ出した友達関係って誰しもひとつはあるんじゃないか。そうやって通り過ぎた人の顔が浮かぶ。とっくに塞がったと思ってた傷がチクンと痛むような物語だった。傷つけて傷つけられた過去はどんどん遠くなる。そうやって大人になり、みんな前に進んでいく。

2018/09/15

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