カンパニー
カンパニー / 感想・レビュー
ミカママ
まさに伊吹さん、十八番のストーリー。わたし的にはバレエの舞台や、バレリーナの生活にフォーカスして読んでいた。あと10年早かったら、レッスン取りに行ってたところだ(笑)NHKでドラマ化されるらしいが、そちらも楽しみ。アルタ前のフラッシュモブのシーン、カッコいいだろうなぁ。
2020/11/07
yoshida
47歳の青柳は突然に妻から離婚を告げられ会社ではリストラ候補となる。青柳はバレエカンパニーへ出向。使命は自社がスポンサーであるバレエ公演の成功。バレエに無知だった青柳は公演に出演する世界的なプリンシパル高野や、カンパニーの美波らと動くうちに少しずつ再生してゆく。登場人物それぞれの持つ輝きと苦悩。待ち受ける苦難に誰かがそっと手を差し伸べてくれる。程度の差はあれ、私達は生きることに誰もが苦しみを持つ。だからこそ、差し伸べられる手の暖かさと、苦難を乗り越える姿に共感し涙する。純粋にとても素晴らしい作品が読めた。
2018/01/14
おしゃべりメガネ
いつもガッチリとココロを揺さぶってくれる伊吹さん作品で、本作も何度も目頭がアツくなってしまい、久しぶり?に涙した作品でした。ここ最近、なんとなくですが以前よりも増して「努力は報われる、夢は叶う、チャレンジし諦めない」的な書籍を読み続けている流れで、それらの思いをオールインワンにしたような物語でした。登場人物の誰もがココロにちょっと陰があり、悶々としながらもお互いの存在に励まされ、支え合っていく展開はやっぱり胸がアツくなりますね。バレエを知らない方でも十分に楽しめる展開なので、心配なく読み進めていけます。
2017/07/16
koji
本作のNHKドラマに感動し原作を読みました。バレエ団を舞台した、登場人物達の再生物語を、ドラマはバレエの表舞台から、原作は舞台裏から描いています。これが見事に嵌まり、両者一体でより深い味わいを感じ取れました。そして、コンセプトである再生ですが、著者は二項対立の図式(例えば清楚なバレエ団と野蛮なダンサー軍団、受け身の主人公とそこにつけいる会社幹部)と、時に露悪的とも言える感情表現(特にダンサー軍団リーダー阿久津は憎々しいほど)で一人一人の外見、内面が変わっていく手法で描いていきます。作者の筆力に感嘆しました
2021/03/03
takaC
これからどうするにせよ、悦子と別れたのは正解だったと思うよ。
2018/05/15
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