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それでも日々はつづくから

それでも日々はつづくから

それでも日々はつづくから

作家
燃え殻
出版社
新潮社
発売日
2022-04-27
ISBN
9784103510130
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それでも日々はつづくから / 感想・レビュー

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sayuri

『ボクたちはみんな大人になれなかった』『すべて忘れてしまうから』『これはただの夏』に続き燃え殻さんの作品を読むのは四度目。先の三作品は刹那的な生き方の中に切なさや物哀しさを感じそれはそれで好みだった。今作はその要素を残しながら随所にユーモアが感じられ燃え殻さんの心の声(本音)に笑いずっと共感していた。過去の出来事や、日常で起きた数々のエピソードを、飾らず自然体で書かれているのがいい。気怠げでゆるくて読んでいると身体に入っていた力が少しずつ抜けていく感じ。柔らかな空気感に包まれ生きる事がほんの少し楽になる。

2022/09/22

M

燃え殻さん初読み。映画化された小説も読んだことなくて。エッセイが初でいいのかな。いっか。『ついてる人生とは、面倒な人と関わりが少ない星の下に生まれることなんじゃないかと真剣に思う』に膝を打った。あとは特にインパクトは残っていないけれど、そこがタイトルどおりであり、著者の持ち味なのかなぁと。陰キャのテイだけど社交的だしタフだなぁとふと感心しながら読んでいた(目立ちたくないと言いながら率先して目立つ方選んでいくし)。実は戦略的でちゃんとした気配がするから安心して読める。知らんけど。気負わずに読めると言える本。

2022/09/18

シャコタンブルー

「これはただの夏」に続き、燃え殻さんは2作目。笑って泣けてどれも最高に面白いエッセイだった。蒸し暑い日には丼や揚げ物よりもそうめんやざる蕎麦を食べたくなる。読書も重いものよりアッサリとした物を読みたくなるが、その意味で本書は最適だった。さすが週刊新潮に掲載されているだけあって、文書にメリハリがありオチもあり読みやすい。少しも偉ぶったところが無く、何となく素朴な親近感を抱いてしまう。「誰も許さなくていい、生き延びてほしい。」は実体験からタイムマシンがあることを証明する哀愁と勇気をもらう素敵な話だった。

2022/07/11

れっつ

彼の本を書店で見つけると、即座に吸い寄せられどうしても買ってしまう。これを燃え殻マジックと言わずして何と言おうか。今作は大橋裕之さんの装画・挿画がタイトルや内容ととてもマッチして、イラストの燃え殻さんもそっくりで、この上ない充実の濃密さである。仕事や恋愛、できないことしたくないこと、上手くいかない日常の中、気怠さと諦めと理不尽に心の内だけで吠える憤怒とを、低い温度で吐露しつつ、それでも生きてんだ!という存在感がある絶妙な観察眼と語り口。でも全ては最後の章に集約され、燃え殻さんの心髄に触れた気がして泣けた。

2022/05/27

もぐもぐ

週刊新潮の連載をまとめたエッセイ。どの話も軽く読めて面白いです。自虐的だったり刹那的だったり、でもほんのり優しい気持ちになったりもします。「カニクリームコロッケ来なすぎ問題」とか何だか切なく心に響く話が多め。ほんと、生きてると色々ありますよね。

2022/12/11

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