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毒母ですが、なにか

毒母ですが、なにか

毒母ですが、なにか

作家
山口恵以子
出版社
新潮社
発売日
2017-10-20
ISBN
9784103512516
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毒母ですが、なにか / 感想・レビュー

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風眠

昭和30年代から物語が始まり、舞台は上流の名家。まるで大河小説のような雰囲気。・・・が、しかし!大河小説感満載なのに、どこかコミカルで笑える。毒母という笑えないテーマなのに、登場人物が滑稽なのだ。16歳で両親を亡くしたりつ子。逆境をバネに誰もが羨む結婚をしたはずなのに、目の前にある幸せに満足できない日々。私はこんなにも頑張っている、それなのに誰も私を認めてくれない、あぁ何て私は不幸なの、常にヒロインなのは私なのに。自分を正当化する時のりつ子の変わり身が、ギャグなの?って感じだけれど、本人はマジだから怖い。

2018/04/22

ナイスネイチャ

図書館本。読んでいて気分が悪くなりました。よくいると思います。特にお受験とか英才教育とかの方面で。子の心親知らずのお話ですが、ちょっと行き過ぎ、出来すぎ感はありました。

2017/11/29

モルク

「こんなはずではなかった人生」を自分の思い描く姿に修正することに全力を注ぐ母りつ子の姿が描かれている。理想的な名家の御曹司と結婚し男女の双子が生まれる。娘に対する毒母ぶりが小学校入試あたりから始まる。娘を意のままに操ろうとし理想を押しつける。他人の意見を聞く耳を持たず反省もしない。そんな中娘星良が自己を持って成長してくれたのが救いである。ああ、こんな母にはなりたくない!

2017/12/22

reo

主人公のりつ子さん、愛情あふれる両親を不慮の事故で亡くし、引き取られた先が父親健一の実家大財閥のお屋敷。祖母や従妹たちに反発し東大に入り、見返したつもりだったのだが、従妹の「うちの会社、みんな東大出てるよ」の一言で愕然とする。それではと一念発起し、家柄の良い伴侶を探す。旧華族大鷹廸彦と紆余曲折の末結婚し倫太郎と星良、男女の双生児をもうける。倫太郎は手のかからない子だったのだが、あることで亡くす。そこでりつ子さんの愛情は星良ちゃんに注がれることに。そこからお受験やら何やかやで大変なことに。最後の1行が全て。

2018/05/23

ゆみねこ

16歳で両親を亡くしたりつ子は、上昇志向の強い女性。名家の嫁になり双子を授かり、子供の教育に必死に取り組む。りつ子の暴走ぶりが痛くて苦しい読書になりました。娘の手痛いしっぺ返しはちょっと小気味良く感じました。黒山口作品。

2020/10/27

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