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HOKKAI

HOKKAI

HOKKAI

作家
高樹のぶ子
出版社
新潮社
発売日
2005-10-26
ISBN
9784103516071
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HOKKAI / 感想・レビュー

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ゆのん

日本画家の高島北海の評伝。一般的な評伝と違い物語の中の『私』はあまりパッとしない作家であり、その作家が評伝を執筆しているという背景。取材の様子や作家の私生活の合間に執筆した評伝が入ってくる。北海の絵は花や野菜、風景画などが多く、その対象物に対する北海の愛情が溢れ出ていて好きなので北海の若い頃からの事が知れて良かった。原田マハ著『たゆたえども沈まず』に登場する日本人画商・林忠正も北海と面識があったのには驚いた。『歴史はどこまで本当か分からない』という一文があるようにラストはミステリー感があった。24

2020/01/22

sanukinoasayan

アールヌーボーに影響を与えた近代の傑物、高島北海を描く長編小説。フランスの下宿の娘ミミ、学友だった乃木希典、美術商ルネ・ウィナー、園芸家ヴィクトール・ルモワーヌ、高島北海自身、そして現代に生きる、西洋アンティーク雑貨店の主人にして北海のひ孫直二郎。直二郎の愛人である女性作家「私」が描く北海の評伝と、直二郎と「私」の愛の日常と並行して語られる、植物を愛した画家の謎と真実。格調高くもエロティックな本作。それにしてもなんともお洒落な会話表現。

2024/08/21

k.inoue

高橋北海を初めて知った。高樹のぶ子をもう少し読もう

2020/07/27

こるた

北海が、フランスでガレや黒田清輝らと出会い、自分にとっての芸術とは何か、自身に問いかける場面が印象に残った。今まで知らなかった人物の生き方や遺したものについて興味が湧いた。そういえば以前萩を訪ねたときに、博物館で『高島北海』の名を目にした記憶がある。この作品を読んで行けばよかった。

2018/03/26

hiromura

高島北海の評伝を書こうとする作家と北海のひ孫のやりとりで進んでいく。途中北海自身や周囲の人々が語り、私が知らなかった明治の日本、フランス、飛騨高山や北海、エミール・ガレ、黒田清輝などについて知ることができた。小説なので創作なのだろうけれど、実話も含まれているのでしょうね。私の中では、この本が当時についての知識になりました。

2014/03/05

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