天国の風: アジア短篇ベスト・セレクション
天国の風: アジア短篇ベスト・セレクション / 感想・レビュー
kibita
こういうアジア作家さん達のアンソロジーっていいなと思う。モンゴルの児童文学は脳内で広々とした草原に風が吹くし、インドのDarit文学である『仔犬』は、カーストという差別の複雑な入れ子の様に唖然とする。ストレートに投げてくる感じの作品が多いという印象。以前は、海外文学とはほぼ欧米文学作品ばかりだったが近年韓国文学が身近になり、アジアと言われる地域において文化・風習・宗教・価値観が如何に日本とは異なるか痛感する。翻訳者さん達、ありがとう。
2024/10/14
gokuu
10ヶ国10人の作家の短編集。インドネシアのオカ・ルスミニと中国のパン・シアンリーがよかったな。モンゴルの児童文学も。意図的に選ばれてるからだけど、行間から漂う空気感が個性が明確で、文学って、その土地や社会とは切り離せないものだよなあと今更思う。あとがきの「日本には民族の英雄たる詩人などいないし必要ともされなかった、という当たり前のことが、アジアでは特別なのです」という一文が印象的。
2013/01/03
女神の巡礼者
年のせいか、人生についてとか文学についてぼんやり考えてしまう。ましてその日常生活についてほとんど知らないアジア各国の短編小説。どこでも人の心は同じだなと感じたり、価値観の違いに圧倒されたり、楽しい読書でした。謝秋娘さんの店に行ってみたいなぁ。
2015/05/30
草津仁秋斗
アジアの様々な国の作家の小説を、高木のぶ子が選んで編集したアンソロジー。何とも言えない普通小説の作品たちが詰まっていて、高木のぶ子が編集したということが頷ける。高木のぶ子の作品が好きな人には是非ともお薦め。
2014/11/12
kazuyoshi
-(カムパカーさんの短篇、他にもあれば読んでみたい。後に笑、またはwww、もしくはhaha:)を添えたくなるのだが、「ところでさー」と別の話に切りかえてでもお喋りタイムを続けていたい、だらだらお茶していたい、そのような感覚でもう一短篇読みたいと願いました)
2014/04/14
感想・レビューをもっと見る