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わたし、定時で帰ります。 ハイパー

わたし、定時で帰ります。 ハイパー

わたし、定時で帰ります。 ハイパー

作家
朱野帰子
出版社
新潮社
発売日
2019-03-29
ISBN
9784103516422
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わたし、定時で帰ります。 ハイパー / 感想・レビュー

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Yunemo

インパール作戦から忠臣蔵ですか。いろんな意味でバックグランドにおいてますね。でもちょっと無理があるきらいもあって、頷けない部分もちらほら。やっぱり組織と個人の融合性って、ある意味成り立たない概念かもしれません。本作の随所に、個々人の想いと組織の在り方に齟齬が出てるところがたくさんあって。でも強い組織が強い個人の集合体ではなく、ある意味、恐怖政治のなせる業でもあり。永続性という面からは難しいかも、なんてことを想い。それにしても個性豊かな人材が組織繁栄にどう寄与していくのかな、とはメインの意味と理解しながら。

2019/05/01

どんふぁん

2019年4月30日読了。衝撃的な会社が出てきて、もうびっくり。枕営業までいかずとも、それに近いことしてコンペに勝とうなんて考え方がおかしい。忠義を尽くせってはぁ?と何度も思った。働きやすい環境の会社に生まれ変わって欲しい。そして1作目はインパール作戦だったのが、2作目は忠臣蔵ってのがもう笑えた。主君の仇討ちとか日本人は好きだよねぇ。3作目は何が出てくるやら。最後の展開はほっとしました。晃太朗と結衣に幸あれ。

2019/04/30

utinopoti27

インパール作戦の次は忠臣蔵?シリーズ第2弾の今回は、ハラスメント蔓延るブラック企業のコンペに参加することになった『定時で帰る』結衣の活躍が焦点だ。会社の方針で管理職に昇進し、定時で帰りつつ業績を上げる広告塔にされた彼女のために、周囲の負担が重くなるという本末転倒。取引先のハラスメントにさらされた部下の無念を背負いつつ、ブラック企業と対峙する結衣は、現代の大石内蔵助なのか。強烈な新キャラを迎えてパワーアップした本作は、働き方に関する様々な課題と向き合いながら、自らの生き方にこだわる人へのエールかもしれない。

2019/08/03

のぶ

前作からの繋がりもあり、本作だけでは分かりづらい部分もあるが、周りとの軋轢を持ってでも、定時に帰っていた東山結衣も管理職になり、作中での立場も随分変わってきていた。新人教育を任されたものの、いろんな問題が起きて翻弄される結衣。そんな折、差別的なCMで炎上中の企業のコンペに参加することになる。同僚の晃太郎らの助けを受けながらも壁を乗り越えていく結衣。定時に帰るというポリシーを持ちながらも頑張る姿は、タイトルから受ける印象とは違い、仕事への情熱に溢れていた。物語を忠臣蔵と対比させているのもユニーク。

2019/05/01

エピファネイア

シリーズ2作目だが、1作目を先に読んでおいたほうが断然楽しめると思う。登場人物のキャラが立っていて滑稽さを感じさせるが、実は非常に重いテーマを扱っている。私のように社会人を40年もやっている世代は苦みとデフォルメを感じながらも多少なりとも過去に擬似体験をしている。フォースは現在では化石のような会社だが一昔前は男女差別、下請けいじめ、体育会系の考え方などは確かに存在した。さすがに押田、風間は論外だけどね。結衣は晃太郎とよりを戻すのだろうか。ワーカホリックの晃太郎と一緒になって幸せになれるとは思えないけどな。

2022/08/18

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