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マリコ、うまくいくよ

マリコ、うまくいくよ

マリコ、うまくいくよ

作家
益田ミリ
出版社
新潮社
発売日
2018-07-31
ISBN
9784103519812
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マリコ、うまくいくよ / 感想・レビュー

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違う世代の3人の会社員マリコの話。20代30代40代のマリコを見ながら、新人時代を思い出したり上の先輩になぞらえたり周囲の男性社員を思い浮かべながら楽しく読みました。私は30代マリコがキャリア的には近く、男性社員の女性役職者に対する発言はやはりムッとしました。ああいう話題ってどんな会社でもあるのかな?(私の職場は男性9割なのでざらにある)早く40代も終えて定年ち間近まで行ってしまいたいと思ってしまいました。

2018/09/03

mariya926

社会人2年目、12年目、20年目のマリコがそれぞれ主人公です。会社でのそれぞれの立場での心の声が聞こえてきます。御手洗のシーンはリアルすぎるからちょっと苦手でした。働いている女性あるあるです。マリコ達は結構細かいことを気にしている感じですが、桑田部長はすべての人を気にかけて相談に乗ったりご飯に誘ったり凄すぎます。そっかー。長い間働いていると筋力がつくんですね。学生時代が登ってきた山で、社会人がその上にあった平地というのは上手い表現ですね。最後には「マリコ、きっとうまくいくよ」ってエールを送りたくなりました

2019/05/08

ででんでん

ミリさんは天才かもと思う。簡単な線で描かれているように見えるマンガ。顔のパーツもほぼ線と点、ときどきちょっと太い線と点。コマ割りは全部同じ大きさ。それでも、その中のモヤモヤもイライラもザワザワも、ものすごくリアルに、こちらに向かってくる。ぐさりぐさりと言葉が刺さる。「わたしたちのために」、非力でも、「細~く開いた窓から」微風を起こそうと、それぞれに考える20代、30代、40代のマリコたちの姿に、ちょっと泣きそうになり、自分もがんばろうと思う。同性として、社会人になろうとしている娘にもエールを送りたくなる。

2020/01/11

はるを

🌟🌟🌟🌟☆。3人の「マリコ」の会社での立ち位置、それぞれに思う事を見事に描き分けていて面白かったし、考えさせられた。「あるあるネタ」をふんだんに散りばめて共感したり見守ってあげたりしていくうちにやがて見えてくる3人の主人公の内面。それは会社の枠を越えて読者自身の生き方までも見つめ直させてくれる。きっと正解なんてない。でもまだ、自分に出来る事があるのなら、それを継続してみる勇気を出してみない?それはそんに大仰な事ではなくてこんなに小さな事からでも良いんだよ、と教えてくれる。傑作。

2022/03/16

Ikutan

同じ会社で働く20代、30代、40代、3人の独身のマリコさんが日々思うこと。いやぁ、表紙からそうだけど、トイレの場面が多い!しかも、なかなかリアルな描写(笑)そうか、トイレは社交の場であり、考え事をしたり、気分転換したりするところなのね。私自身はOLの経験がないので、そんな風にへぇーと思うところもいくつか。それでも、同じ女性として想像できちゃうこともあって、いつもながらミリさんの鋭い視点が楽しい♪桑田さんへのさりげない援護射撃はよかった。ラストもあるあるで苦笑い。自虐ネタ連発の自虐ハラには気をつけようと。

2019/04/19

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