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名もなき星の哀歌

名もなき星の哀歌

名もなき星の哀歌

作家
結城真一郎
出版社
新潮社
発売日
2019-01-22
ISBN
9784103522317
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名もなき星の哀歌 / 感想・レビュー

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散文の詞

人間の記憶を売買するという不思議な話から始まります。 (その前に前ふりのようなプロローグは有りますけど) そのまま、記憶をどうのこうのという話になるのかと思っていたら、『星名』というシンガーと出会ったことから事件へとまきこまれていきます。 巻き込まれていくというよりも(ネタバレになりそうなので、あまりかけませんが)、当然の結果のような感じです。 ただ、登場人物や記憶を操作したというあたりからなんとなくストーリーが解ってしまいましたけど、それでも、面白かったです。 よくできた話です。

2022/07/04

ウッディ

自分の記憶を売り、他人の記憶を買う、そんな記憶の売買を行う裏稼業で働くことになった良平と健太。想い人を探し求めて各地で路上ライブを行う星名という謎のシンガーの素性を負い始めた二人に待っていた真実とは?記憶を売り払ってしまった時、その人はその人であり続けられるのかという哲学的なモチーフをベースに展開される謎解きは面白かったが、SF的な設定を理解するのに時間がかかってしまった。消し去ってしまいたい嫌な記憶、それでも今の自分を形作っているものを売り渡し、無くしてしまう切なさを感じながら、読了。

2022/12/16

mariya926

なるほど!だからこの題名なんだと読み終わった時に分かりました。記憶を売り買いするって最初は冗談かと思ったのですが、ちゃんと物語になっていました。ちなみに後半には怪しいって気がついていましたが、本物の犯人まではたどり着けませんでした。最近、図書館で本を借りているのですが、誰かが有名か作家さんの有名ではない本をリクエストしていて、なぜこの本を選んだんだろう?と推理しながら読んでいます(笑)この作家さんも有名な本が2冊もあるのに、なぜこの本をリクエストしたんだろう?読むのに少し手こずりました。

2024/09/05

あも

伊坂幸太郎が推薦してたので読んでみた。確かに伊坂っぽい。記憶を売買できる秘密の店で営業として働く良平と健太の友人コンビが主役。神出鬼没の歌姫・星名、彼女が捜し求める幼馴染み、一家全滅の放火事件の犯人、銀行員をしている良平の事情、漫画家志望の健太…様々な要素がバラバラに配置されていく。そして店が買い取った記憶の断片を繋ぎ合わせることで、全てがつながっていく。要素が多すぎてややどこが主軸か見えにくくなるきらいもご都合主義な展開もあったが面白かった。これは、果てしない宇宙を舞台に大切な誰かを探す星屑たちの物語。

2020/09/01

さっこ

裏稼業として人の記憶を売買する銀行員の良平と漫画家志望の健太。それぞれの過去の要素も絡めて進んでいくので展開は良かったと思います。ただ最初は引き込まれて読み進めたのですが、中盤からあまり没頭できずに終わってしまった。後味は悪くなかったです。

2021/01/14

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