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カゲロボ

カゲロボ

カゲロボ

作家
木皿泉
出版社
新潮社
発売日
2019-03-22
ISBN
9784103524311
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カゲロボ / 感想・レビュー

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kou

どこかリアルで、どこか不思議な話が多く面白かった。実はカゲロボが周りに居るんじゃないかって気になってくる妙な説得感があった。自分的には「こえ」が一番印象に残った。「人が惨めなやつだと思っても、私がそう思わないかぎり傷つかない。傷つくのは、自分自身が惨めと思ったときだけ。自分を傷つけられるのは、自分だけ」って言葉は覚えておこうと思った。この作者の他の作品も読んでみたい!!

2019/06/16

ウッディ

いじめを監視する精巧なアンドロイドが存在する噂がたち、クラスで自殺の原因を作った女生徒はカゲロボの存在に怯える。星新一のショートショートを彷彿とさせるロボットをテーマにした短編集でした。離婚した母と暮らす娘が知った、父の元にももう一人の自分がいるという衝撃の事実を綴った「かお」が特に印象的でした。もしかすると自分がロボットかもしれない、ハズレを引いてしまったと訴える母の言葉が痛く、軽いタッチにも関わらず、近未来の闇を暗示するドヨーンとした読後感で、自分には合いませんでした。

2019/09/09

抹茶モナカ

短編小説集なんだけど、繋がりのある作品もあって、トータルのコンセプトがある風な作り。木皿泉さんの作品は、現実から浮遊するような作品の中に、ハッとする文章が織り込んであるのが特徴だと読んで来たけれど、純文学とは違うジャンルに個人的に位置付けていた。でも、本作は文学していると感じた。未来の『かもしれない』世界の小道具を駆使して、痛々しい人の心にタッチする。奥付けで確認すると、いろいろな雑誌に掲載された作品の集まりなのだけど、まとまりのある作品集の印象。作品全体がパッと光を放って、心を照らすような、そんな感じ。

2019/04/28

うっちー

これまでとは違いSFチック。理解できない面も

2019/07/12

いつでも母さん

9話からなる短編集。リンクしている話もあって、ちょっと胸がキュンとしたり鼻の奥がツンとして、クスッとしたりもする。『カゲロボ』この社会に、苦しい誰かのためにそれは必要だったりする。何がキッカケかはわからないことで誰かを貶めて、それに囚われる人生は辛いよね。人はそんなに強くは無い。が、「自分を傷つけられるのは自分だけ」と言い切る想いは今なら分かる。暗中模索で挙動不審な頃は確かにあった。「大丈夫だよ。ここにいるよ。」そう言ってやりたい相手はもういない・・かお・きずが私は好み。

2019/04/16

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