古くてあたらしい仕事
古くてあたらしい仕事 / 感想・レビュー
シナモン
本を世に出すって大変なんだな。知らないことがたくさんで勉強になった。信念を持ち丁寧に真面目に仕事に向き合う姿に心打たれた。夏葉社の本、読んでみたい。
2024/06/23
さらば火野正平・寺
夏葉社の島田潤一郎さんによる仕事の本。子供が読んでもわかるような平易な文章で書かれたものだが、よくあるビジネス書や自己啓発本のようなものではない。これもまた1冊の文学であると思う。何か賞をもらって良いと思う。じんわり感動する。庄野潤三の遺族の素晴らしさ、和田誠の優しさ。「読書とは死んだ人と友達になる事」とは山本夏彦の名言だが、旧作の復刻が多い島田さんの夏葉社は鎮魂の側面があり、そもそもが死んだイトコとその遺族である叔父叔母の為に創業したもので、具体的な誰かの為に本を作り始めたのである。素晴らしい1冊。
2019/12/21
けんとまん1007
タイトルの意味を考えた。古くからあり、この後も続くだろうと思うのが出版社と書店。いろいろ考えがあるだろうが、そう思っている。もちろん変化に対応する・しないことがある。そんな出版社を立ち上げたものがたり。そこに籠められた思いや、人との接点の中で変わるものがある。以前読んでいた「移動図書館ひまわり号」の出版社だったとは。今回、再認識した。あの、独特の風合い。なるほどなあ~。
2020/11/10
ネギっ子gen
【噓をつかない。裏切らない。具体的な誰かを思って、本をつくる。それしかできない】ひとり出版社「夏葉社」の10年が伝える、働き方と本の未来。<小さな仕事は、小さなきっかけからはじまる。/だれかを喜ばせたいという気持ちで、なにかをつくろうと考え、そのためにだれかの力を借りる。それはぼくの仕事のように形を伴うものかもしれないし、すぐに消えてなくなってしまうものかもしれない。でも、だれかのための仕事は、世の中がどんなに便利になっても、消えてなくなるものではない。それが、この仕事を10年続けた、ぼくの結論だ>と。⇒
2023/12/26
コットン
ひとり出版社をするまでと出版社をして数年までの事をドキュメンタリー風にした本。「会社を応援してくれる本屋さんを全国に100店舗開拓」するという目に見える信頼関係のある営業を心がけている点が良い。
2024/08/17
感想・レビューをもっと見る