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世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド

作家
村上春樹
出版社
新潮社
発売日
2005-09-15
ISBN
9784103534174
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世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド / 感想・レビュー

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キムチ

30年経ての再読。ハルキ氏作品は骨組みが微かに残っていても中身が全く記憶にないのが特徴?初読の気分。10日間2つの世界を潜り抜けたり、異形に怯えたり?架空空間を旅した。【僕】も【私】は通常男性の性感覚有り余るほど・・【やれやれ】も健在。1984年構想の作品とは思えぬ今日的世界観。海外の方が圧倒的に人気というのがよくわかる~具象性のある苦労、惨事、乗り越えて行く(共感を呼び起こす)精神世界の彷徨は一切描かれていない。今回読み返し、ヴィジュアル感溢れる心象や内省的映像がこんなにも楽しいものかと改めて唸って

2023/08/20

キク

「羊3部作」の後、「ノルウェー」の前という時期の長編。春樹さんのその後の長編小説の原型になっていて、すごく読みやすい。長女に「で結局、村上春樹の長編はどれから読めばいいの?」と最近訊かれて「世界の終わりか、多崎つくるでいいよ」と答えた。ただ多崎はともかく、世界の終わりは20年くらい読んでなかったので再読してみた。やっぱり面白いな。実は長編で1番好きかも。本当の初期長編なので、やろうとしていることがダイレクトに伝わってくる。「異界(世界の終わり)は深層心理にある」ってここで言い切ってるんだな、と今回気づいた

2022/03/18

papako

借りて。分厚い本でした。不思議な空気感。世界の終わりとハードボイルドの世界が交互に描かれ、どこに着地するんだろうと思っていたら、まるっと一つの物語でした。シニカルでいかにもなハードボイルドの主人公。理不尽な現実にも淡々と立ち向かう。人生が終わるかもしれないその時でも。面白く読みましたが、やはり煙にまかれるようで、はっきりと言いたいことをつかめませんでした。『悪いことはかさなる、でも必ず終わる』いい言葉です。

2014/07/11

tokko

割と時間がかかりましたが、じっくりと読めました。文庫本は上下巻で2冊だったのが、ハードカバーで1冊になっているというだけでボリューム感がありました。「カフカ」もそうですが、2つの物語が交互に進んで交わらないようで交わっているような不思議なもどかしさ感が印象的です。それとやはりこのころの「私」はどうしてもキャラクターがフィリップ・マーロウと被るんですが、「計算士」だの「やみくろ」だので独特の世界が広がります。

2022/05/09

rueshё

過去の記録を遡って登録。5回目くらいの再読。おもしろい。

2008/11/20

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