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1Q84 BOOK 3

1Q84 BOOK 3

1Q84 BOOK 3

作家
村上春樹
出版社
新潮社
発売日
2010-04-16
ISBN
9784103534259
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1Q84 BOOK 3 / 感想・レビュー

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ヴェネツィア

青豆と天吾のイニシエーションの物語もどうやら完結したようだ。ただ残念なことにBOOK3は、BOOK2にあったようなスリリングな時間の展開には乏しい。これまでは、青豆と天吾を磁石の両極のように対置させて語られてきたが、そうした方法が物語に緊張感を与えていた。また、唐突にふかえりの託宣が語られることが、物語の時間を加速させてもいた。BOOK3で牛河の章を加えたこと、そしてふかえりが物語から退場して行ったことが、この物語に特有のこうした特質をも失わせることになったのだろう。

2012/05/09

HIRO1970

⭐️⭐️⭐️村上さんの長編、ずっと敢えて積ん読にしていましたが、味わいつつジックリと時間をかけて読み進めました。村上さんの作品群の中でも良さでトップ3に入る本ではないかと思えます。途中からは出来る事なら二人がハッピーエンドである結末を望んでいる気持ちが段々と強さを増して来ました。ジックリと読み進めたい気持ちに早く先が見たい欲求が追いつき、簡単に抜き去って行きました。オレンジ色の暖かい光、自分の周りの本当に大切な物を再認識した作品でもありました。オススメです。

2015/03/07

acidrain

面白かった。ただ、青豆の物語が濃い内容で他の物語が表面上変化が見られないのが多かったので、進展の変化に巡り合うまでは退屈な部分もあった。結局、リトル・ピープルもわからなかった。天吾の父みたく「説明されないとわからないのであれば、説明されてもわからないものだ。」の様に作者自身しかわからないようなことなのかもしれないと思った。明瞭な世界観ではなくすっきりしないままだが、この作品の独特な雰囲気が好きだった。いろんな、秘密などを明らかにすることなく終わるのには賛否両論あるが、それでも著しく不快には思わなかった。

2012/08/18

kishikan

このシリーズの中ではもっとも読みやすく、内容もすとんと落ちた。それにBOOK1、BOOK2ではなかなか理解できなかった部分もようやく理解でき、この期に及んでと言われるかもしれないが、1Q84が面白く読めた。少しだけ初期の作品の持つ、不思議な味わいと読み終えたときの切なくなるような余韻を感じる村上の世界、に浸ることができた。物語としては、最終的に1Q84から1984に帰ってきたわけだが、まだまだ未決の部分も多くあるように思える。もしかするとBOOK4に続くのか、そうなったらいいねと思いつつ・・・読了。

2010/07/09

Masako Karasawa

やっとの完結!!長かった(^_^;)面白いからグイグイ読めちゃうけど、やっぱり長いよねぇー(-_-;)この後、青豆と大吾がどうなったのかは気になるところだけど。。。

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