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図書館奇譚

図書館奇譚

図書館奇譚

作家
村上春樹
カット メンシック
出版社
新潮社
発売日
2014-11-27
ISBN
9784103534303
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図書館奇譚 / 感想・レビュー

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starbro

何度か読んだことがある物語ですが、バージョンが異なる事もあり常に新鮮です。カット・メンシック挿絵のアート・ブックシリーズを三冊共読んでいますが、こういう本が出版されるのも世界の村上春樹だからでしょうね!早くノーベル賞を取って欲しいなぁ。

2014/12/13

hiro

村上ワールドを多元的に味わうアート・ブック第三弾ということで、『パン屋を襲う』に続けて読んでみた。短編小説は、読んで好きになった作品や、映像化され小説とともに映像で記憶した作品は、記憶に残るけれど、長編小説に比べると記憶に残りにくいと思う。『パン屋を襲う』はカット・メンシックのあのピエロの画といっしょに記憶に残っている。主人公のぼくが図書館の地下の牢屋に閉じ込められた恐怖のこの奇譚も、きっとメンシックが描いた羊男の画といっしょに記憶に残ると思う。未読のアート・ブック第一弾『ねむり』も読んでみようと思う。

2015/02/14

青乃108号

宿直明けでろくに寝ていない俺に丁度良い、意味不明な本だった。絶対、今夜夢に出てきそうな。村上春樹はもしかしたら図書館という存在を忌み嫌っているのかしら。俺のような図書館本だけ読みまくって、つまり私財を投じて著作を購入する事は皆無でしたがって作家の収入に貢献する事が全くない、そんな読者ばかりだったら作家の生活がなりたたぬ。なりたつのかも知れんが潤わぬ。図書館=怖いよ恐ろしいよ。図書館利用者を眠れぬ程の恐怖に陥れた結果、飛躍的に著作の売上を伸ばす春樹。などと妄想が止まらない程、今眠い。寝たら夢に出てきそうで…

2021/09/20

きさらぎ

本が音という音をすべて吸い取ってしまう図書館の静けさが好きだ。本好きな人なら何日でもただ本を読んでいたいと思ったことがあるはずだ。たとえベッドと机と水洗トイレしかないような場所でも3食おやつ付きならそれでもいいと思う人さえいるかも。地下の読書室へ連れていかれ閉じ込められたぼくは、異空間において自分の存在について考える。「君は一体誰?」「私はわたし、それだけ」君が誰か、自分が誰かなんて気にしなくてもいいかな。ただ図書館に行っただけで、地下から抜け出せなくなることなんてどこの図書館でもあることなんだって。

2017/05/11

KAZOO

村上さんにこのような短篇があるのをはじめて知りました。表紙に惹かれてよんでみたのですが、このイラストが作品とぴったりでした。ドイツで発刊されているといおうことなので、ドイツ語でも読んでみたい気がしました。かなりむかしの作品ということですが短編集などに収められていたのでしょうね。

2015/12/03

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