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村上さんのところ

村上さんのところ

村上さんのところ

作家
村上春樹
フジモトマサル
出版社
新潮社
発売日
2015-07-24
ISBN
9784103534310
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村上さんのところ / 感想・レビュー

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starbro

村上主義者でもハルキストでもありませんが、村上春樹の著作は結構読んでいます。また人生相談も好きなので、色んな作家のモノを齧っています。真っ当な人生相談に関しては、著者よりも的確な回答をする自信がありますが、『村上さんのところ』のような緩い(実は中庸)回答は不可能です。迷った時に「猫を飼ったらどうか」と回答するのが、村上流人生相談の真髄です。それにしても著者自身が3万7千通以上のメール全てに目を通したというのは凄すぎます。ところで本書は単行本サイズより大きいですが、A5サイズのブックカバーを重宝しています!

2015/08/10

抹茶モナカ

僕自身、それなりの数の質問メールを送り、回答も6通貰ったけれど、書籍版には掲載されていなかった。毎日、サイトはチェックしていたけれど、本の形になったものを読み通すと、サイトを見ていた時とは違った説得力があった。僕自身の村上春樹さんとのやり取りの記録が見たくなったら、コンプリート版を見てみようかな、と思った。いつか、「村上春樹からメール貰ったんだ。」という事が、生きる支えになるかもしれないので、そんな時にコンプリート版にあたろう。

2015/07/29

zero1

【ハルキスト】でなく【村上主義者】と呼んで。ノーベル賞で騒がれるのに対し【正直のところ、わりに迷惑】。作品の主人公たちは春樹に似てないことが多い。何故、作品で性行為を描くか?原発、戦争と右傾化。同性婚、神話と物語の関係。読書感想文のコツ。映画と音楽の関係。一連のオウム事件。3万7千の質問に対し約1割の返事を書いた春樹。読めば春樹が理解できる。彼は何故、小説を書くか?小説を読むことで何を得るか(後述)。考えつつ読んだので5日もかかった。微笑ましく、考えさせられ充実した時間を過ごせた。実にありがたい一冊。

2021/03/18

ももたろう

村上春樹の事がますます好きになった。彼の読者の質問に対するアドバイスは、どれも極めて真っ当かつ現実的なんだけど(たまにジョークをはさむのもいい)、彼の文章は小説と同じくどんどん読み進めたくなる魅力に満ち満ちている。「よく分からないことを分からないまま、文章の魅力に吸い込まれながら読み進める」というスタンスで彼の作品を今後も読み続けていこうと素直に思えた。(続く)

2017/07/01

ハイク

著者の回答は読んでいて面白くまた納得する。読者の心を掴んでいるようだ。例えば「天国を信じていますか」で「死んだらあとはゆっくり眠りたい。天国もキャバクラもいりません」これなんか真面目にそしてユーモアを交えて回答している。質問者の年齢は年少から老人まで、内容も種々雑多であるが、著者は質問者に応じて回答していて、著者の暖かな眼差しの文書が感じられるし、成程と納得してしまう。売れている作家は読者の心を掴むのが上手なのだろう。それに文筆家は感じたことを適切な言葉に表すのが優れているのだろうとの印象であった。

2016/09/13

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