世の中と足並みがそろわない
世の中と足並みがそろわない / 感想・レビュー
ポップノア♪@読書停滞中
約20年前、深夜のラジオ番組を聴いていた「Fマニア(リスナーの愛称)」としては気になっていた本書。お笑いの瞬発力は無いけど洞察力に優れ、音楽的素養もあるふかわさんは「芸人」というカテゴリーでは括れない稀有な存在です。エベレストがいつの間にかチョモランマと呼ばれていたという違和感あるあるから、アイスランドを訪れて体感した環境問題まで、幅広いテーマで一気に読ませます。父親を車に乗せる時は、好みの音楽を用意する優しさも素敵。よく街で絡まれると言うふかわさんですが、私は「Fマニアです!」と声を掛けたいですね(笑)
2021/11/14
mike
近頃コメンテイターとして見かけるようになったが、それまで変ないじられ芸人としか認識がなかった。大変失礼しました💦平身低頭の思いでいる。まずこんなにも音楽への造詣が深い人とは知らなかった。多数派とは違うちょっとめんどくさい性質だと自認するふかわさんだが、私から見れば全く真っ当。音楽、旅行、家族、自分、仕事仲間についてユーモア溢れる豊かな表現で綴り、そこに現代社会や日本に対してチクリと苦言も呈しているのが小気味いい。初読みだったが面白かった。もう少しふかわワールドを覗いてみようと思う。
2024/08/31
kei-zu
本書を読んで改めて感じるのは、世の中を冷静に観察する著者の視点だ。思えば、ブレイクのきっかけとなった「小心者克服講座」のネタもそうではなかったか。 動画を探して、久しぶりにネタを見る。図らずも本書のタイトルとなったという「世の中と足並みがそろわない」視点から、画面の中の著者が「消しゴムの角使ったぐらいで怒るなよ」と語りかけてきた。 そうそう、本書では、ポルトガルの猫の話しがオススメです。
2021/12/01
キク
違う題名をつけたかったけど、自ら提案したキャッチコピー「世の中と足並が揃わない」を編集部が気に入って押し切られたらしい。出版社とも足並が揃わないのがふかわらしい。劇団ひとりやバカリズムと並ぶ才能を持った芸人だと思っているので、もっとバラエティーで観たい。でも出川本人に「お前が出川2世だ」と言われて嬉しいと思いつつも、体がそれを拒否して涙を流した時から別の道を歩き出し、DJやキャスターとしての活動に力を入れている。本当はオードリーの若林が今いる位置に、ふかわがいても全然おかしくはなかったんだと思う。
2021/10/09
おいしゃん
期待を遥かに上回るエッセイだった。思慮深さと博識ぶりが良いアクセントとなり、ただの芸能人エッセイとは一線を画している。 冒頭の、地名を略すことが「自分はそう略す資格がない」と思ってしまうとことかも、すごく共感できる。
2021/07/06
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