フランス革命の女たち〈新版〉 激動の時代を生きた11人の物語
フランス革命の女たち〈新版〉 激動の時代を生きた11人の物語 / 感想・レビュー
ぐうぐう
安達正勝の『物語 フランス革命』では、革命に翻弄される女性達に積極的にスポットライトを当てていたのが印象に強く残っている。池田理代子は今から35年以上も前に、安達と同じ動機により、フランス革命期の女性を取り上げた書籍を発表していた。その『フランス革命の女たち』の新版がこの度、刊行された。自由の女性闘士と呼ばれたテロワーニュ・ド・メリクールやジロンド派の女王・ロラン夫人など、『物語 フランス革命』に登場した女性達がここにも出てくるが、池田の筆は安達以上に熱く、強く走っている。(つづく)
2021/08/30
detu
図書館新刊棚より。サブタイトル「激動の時代を生きた11人の物語」とある。知っているのはマリー・アントワネットだけでした。ルイ15世からナポレオンまでのほぼ100年間のフランスとそこに生きた11人の壮絶とも言える生きざま。エオンドボーモン、ジョフラン夫人、デュバリー夫人、ヴィジェルブラン夫人、マリーアントワネット、ロラン夫人、テロアーニュドメリクール、シャルロットコルデー、リシュムデムーラン、マリーテレーズドフランス、デジレ。非常に興味を引かれる。
2021/09/17
uniemo
女性史は好きなので図書館で借りました。エオン・ド・ボーモン、こんな面白い人生を送った人がいたなんて知らなかった。マリーアントワネット、マリー・テレーズ、デジレは以前から興味がありましたが、著者の描く彼女たちの生き方も興味深かったです。
2021/11/13
まっと
フランス革命の時代を生きた11人の女性に光をあてその時代背景とともに語った一冊。書いたのは表紙から分かるようにベルばらの池田理代子。オスカルは(当然)出てこないけれども「女装の騎士」から口火が切られ、マリーアントワネットはもちろんのこと、ベルばらに登場する女性も登場、最後はナポレオンの初恋の相手で締めくくり、まさに時代を総括したような構成。18世紀という時代、女性の活躍を許しながら一方でその権利拡張には後ろ向きな時代でもあったようで、採り上げられた1人1人の女性の生き方には興味を持って一気に読了、でした。
2022/02/01
林檎の葉
表紙をオスカル様とアンドレが飾っているというだけで、ベルサイユのばらファンにとっては必読書というかね。▼この本の「おわりに」まで読み終えると、ベルサイユのばらの主人公の一人、オスカル様が、男性ではなく「男装の麗人」として描かれたことに深い意義を感じる。▼オスカル様は池田先生にとって、女性解放の象徴なのだろうか。▼いや、この国においては、それはまだ完遂されていない……。詳しい感想 https://ringonoha.hatenablog.com/entry/2022/11/05/235958
2022/11/06
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