ぼくの人間手帖
ぼくの人間手帖 / 感想・レビュー
Ted
'84年8月刊。△肩肘張らず自然体で書かれてたエッセーでNHKを辞めた日のことから始まる。「話す力」が求められる世界に長く身を置いているが、文章にした時にもそのリズムなり魅力を失わないのは案外難しい。少くともエッセーに関しては兄の哲郎氏よりも文才があるような気がする。著名人(武者小路実篤や開高健など)とのインタビューで冷や汗をかいた思い出話が臨場感たっぷりで面白かった。不倫報道や少々キザな所が昔は好きではなかったが、幼少時は人見知りが激しく引っ込み思案だったことなど意外な一面が覗けたのもよかった。
2013/08/31
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