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君といた日の続き

君といた日の続き

君といた日の続き

作家
辻堂ゆめ
出版社
新潮社
発売日
2022-10-19
ISBN
9784103547914
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君といた日の続き / 感想・レビュー

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starbro

辻堂 ゆめ、4作目です。本書は、タイムスリップ夫婦娘ラブ・ファンタジーの感涙作でした。運命の赤い糸に結ばれているのでしょうか? 今年のBEST20候補です。 https://www.shinchosha.co.jp/book/354791/

2022/12/16

パトラッシュ

タイムリープとラブストーリーを組み合わせたドラマは一見ありがちだが、ファンタジーを通して人生を考えさせる。娘を亡くし離婚のやむなきに至った47歳の男が、過去から来たと思しき少女ちぃ子と一緒に夏休みを過ごす。ちぃ子の言動に振り回されながら傷つき打ちのめされていた心が少しずつ癒されていき、その正体を確信して生きる力を取り戻すラストは『ジェニーの肖像』を連想した。辛い今は永遠ではなく次の自分に脱皮する勇気こそ生きる原動力だとは、ままならない状況に苦しむ大人へのエールとなる。未来を信じていた昔の自分を信じようと。

2022/11/18

さてさて

『つい、目の前の少女の中に、ちょうど一年前にこの世を去った娘の幻影を見てしまう』。十歳の娘を亡くし、妻とも別れた先に一人暮らしの日々を送る主人公の譲。そんな譲が『長い雨の切れ間に、女の子を拾った』と、少女と共同生活を送っていく姿を描くこの作品。そこには”タイムスリップもの”を上手く活かした物語が描かれていました。コロナ禍を設定の必然という形で上手く利用したこの作品。80年代の時代風景が鮮やかに蘇るこの作品。「君といた日の続き」という書名の意味を想うその結末に、辻堂さんの上手さを感じる素晴らしい作品でした。

2024/10/08

zero1

ラノベかと思ったら予想以上に泣けたファンタジー。しかもミステリーをプラス。娘を難病で失ったことで心に傷を負い離婚した47歳の男。ずぶ濡れの少女を拾う。彼女は過去から来た。娘に出来なかったことに挑むことで、失意の男は時計の針が動き出す。読者は二回驚く。マスクや廃屋など伏線は多くあった。アラレちゃんやベストテンなどクロニクル感はノスタルジーに繋がる。ご都合主義でツッコミどころはあるが、指摘は無粋。希望の無い時代、【人生はやり直せる】が作者の主張。素直に作品世界へ飛び込もう。伏線回収も見事。名文多数(後述)。

2023/05/08

ムーミン

優しさと温かさを感じる文章。素敵な読書タイムを過ごせました。

2022/12/01

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