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月日の残像

月日の残像

月日の残像

作家
山田太一
出版社
新潮社
発売日
2013-12-20
ISBN
9784103606086
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月日の残像 / 感想・レビュー

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おさむ

第13回小林秀雄賞。敬愛する山田さんのエッセイは何冊も読みましたが、ここまで私生活に踏み込んだ作品は初めてでした。戦中・戦後の貧しく苦しかった暮らしが、普通の人達へのあたたかい眼差しに繋がっているんですね。家族を描くという点では向田邦子さんの傑作「父の詫び状」を思い出しました。

2016/03/06

団塊シニア

自伝的エッセイ、木下恵介監督に言及した内容が印象的であった。

2015/09/15

Willie the Wildcat

家族、先輩、仕事仲間、師匠・・・。人との出会いが、”年輪”となる。人として、社会人として、プロとしての軸。印象的なのが『忘れた自分』。無意識に避けていたことに直面し、自己を振り返る。苦く、哀しくもある想い。これも、軸。『下駄を履いていた頃』の、普遍性への心のあり方が根底かもしれない。映画とテレビで揺れる心情にも、著者の人柄を感じる。蛇足だが、表紙はやはり二子多摩かなぁ・・・。

2014/04/15

にしがき

👍👍👍👍 頭木さんの『食べることと〜』で引用されていた本。雑誌連載のエッセイ。引用箇所の「たちまち『なごやかになれる』人々がなんだか怖い」という回はやはり良い。トリュフォーの作品で映画プロデューサーが「私は陰の存在だよ」と言うセリフを切り口にした回も良い。「なんであれ人間の営みは、どうしても『陰の存在』を生むし、必要ともしてしまう。それを当然のこととして生きるのでは満たされず、誰しもが光を浴びずにはいられなくなるような孤独が、今はいうまでもなく日本にも広がっている」そう、今の人は孤独なのだ。

2021/12/25

ひさか

2013年12月刊。新潮社の雑誌考える人2005年冬号〜2013年夏号連載のエッセイ。引出しが多いというか、深いというか、凄みすらある興味深い話があちこちに出てくる。精妙で微妙な機微を感じます。さすが山田さん、深淵で面白い。

2015/02/20

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