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カタストロフ・マニア

カタストロフ・マニア

カタストロフ・マニア

作家
島田雅彦
出版社
新潮社
発売日
2017-05-31
ISBN
9784103622093
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カタストロフ・マニア / 感想・レビュー

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starbro

島田雅彦は、デビュー以来30年以上に渡って読んでいる作家です。テーマも良く順調に読み進めたのですが、最期が尻すぼみで、少し残念な作品です。私は普段ゲームをしませんが、カタストロフ・マニアはやってみたいなぁ!

2017/06/16

ケンイチミズバ

破局に直面し、人が選別される状況は世界のどこかで目にする。弱い人は生き残れない。権力があえて傍観することで大淘汰後の新しい国を作ろうと目論んだならそれは恐ろしい。電源喪失でITによる制御が壊滅すると昭和に戻るところは他の作品でもよく見られます。クールファイブの東京砂漠が短波ラジオから流れたシーンは昭和をギャグにしちゃってて笑えた。一目ぼれしたあの人に会いたいただそれだけで生き残ろうとする人、守るべきもの、正義感などの信義、食欲、性欲などの欲、なんらか生きようとする後押しが人それぞれにあるものだと思います。

2017/06/06

パトラッシュ

様々な終末・破滅SFを読んできたが、著者はこの手の小説を書くのに適していない。太陽フレアにパンデミック、原発による放射能汚染に地下シェルターへの逃避、AIの人類支配とコンピューターウイルスなど、それだけで1冊書ける素材を大量投入しながら結局は消化不良に終わっている。引きこもりのゲーマーである主人公は状況に流されるだけで感情移入しにくく、登場キャラも町内会の老人や自称正義の味方の集団でシリアスなドラマには程遠い。『トリフィド時代』や『地球最後の日』などに比べれば、残念だが興に乗らぬ失敗作と言わざるを得ない。

2021/02/03

ままこ

治験モニターに参加したゲーマーのミロクが治験終了後に目覚めたら周りには誰も居なくなっていた。治療法がない感染力の高いウイルスの蔓延、サバイバル、人工知能に翻弄される人々。序盤、中盤とどんな展開になるのかワクワク。後半はモヤモヤする部分もあり複雑な気分。ラストは前に進む明るい兆しが見えながらもやり切れなさも残る。つい最近実際に起こった太陽フレア爆発が引金になった話なのでリアルに怖い部分もあった。

2017/09/16

それいゆ

島田さんは作家というよりも、テレビの旅番組でよく見る人です。歩いて一人旅をする姿には好感がもて、私の住んでいる島にも来て、山岳霊場や海岸沿いの洞窟霊場を巡礼していたので、身近に感じる存在です。これまでに「虚人の星」「傾国子女」を読み、味のある作家だなという評価でしたが、この「カタストロ・マニア」は、私の感性とはほど遠い凡作でした。最初ミロクが目覚めたあたりは、これから彼にどんな試練が待っているのだろうか?と興味津々だったのですが、他の人たちに出会ったあたりから急につまらなくなってきました。

2017/06/28

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