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本を読む女

本を読む女

本を読む女

作家
林真理子
出版社
新潮社
発売日
1990-05-01
ISBN
9784103631026
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本を読む女 / 感想・レビュー

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あきまこ

1990年発行の古い単行本でした。新聞に掲載されていたのですね。大正4年生れの万亀の、三十代までが書かれていました。大変面白かったです。女が学をつけてもしょうがないと考えられていた時代に、本を読むのが幸せだった万亀が、どのように成長して人生を歩んで行くのかが、読みやすい言葉と表現で綴られておりました。結婚してからの世の中の移り変わりがとても速く、万亀の身の上にも様々なことが降りかかりました。最後は太宰治の『斜陽』を、そして、万亀のその後を読みたくなりました。

2016/06/28

ローズナチュレ

とても面白かった!戦前から終戦までの時代の1人の女性の半生。

2021/12/22

DRYM_8

頭から終わりまで、ずっとおもしろかった。一貫してままならぬ感じ、希望がみえた瞬間に捩曲げられて、女に生まれると、学校教育を受けようとすることや、本を読むこと、勉強をすることが悪になる時代。過去褒められたことが後になるとけなされる。いたたまれなさが半端でない。母親からの呪いの言葉みたいな部分とか、今だってたくさんの人間がおなじような状況にいうるでしょう。

2012/02/27

さざなみ

「本を読む女」という題名から予想していた内容とはかけ離れたものでした。ところどころ懐かしい名前の作家や本が出てくるが主として主人公の半生記の記述に終始する。同じ時代を描いた宮尾登美子の小説と比較するのは無謀だがこのようなまじめな小説を書いていたころもこの作者にもあったのだなと・・・・・・・

2021/07/23

優等生万亀の10代から30代。生き方は違えども共感することは多かった。見合い結婚に対する静かな感情は興味深い。母になることで女はあんなに変わるのか。

2008/10/31

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