女文士
女文士 / 感想・レビュー
あつひめ
女性作家が書く女性作家の半生。日本が大正から昭和に変化する頃激動の時代の女性作家は、男性作家や世間からとても冷たい目で見られていた存在なのかもしれない。女を売りにしながら名前を売っていく・・・などなどいろいろ批判されながら。宇野千代さんや武者小路実篤さんなど名が知れた人々が登場し、時代を感じさせる。一般人から見ると雲の上のような作家さんの世界も実はとても狭い世界なんだなぁ・・・と裏事情を知った感じ。結婚生活や愛人生活を経て最後はヒロポンを常習するような寂しい人生になってしまったけど、本人はいつまでも美しく
2010/03/06
星落秋風五丈原
男との愛を、作家としての名声を、執拗に求め続けた女流作家・真杉静枝の狂おしく哀しい人生を描ききった傑作。最初の結婚は虚しかった。愛人・武者小路実篤はついに応えてくれなかった。若き恋人・中村地平は逃げ去り、夫となった中山義秀も最後に背を向けた。それでも…。
1995/11/12
小豆 スパンク
眞杉静枝のことを秘書的な洋子が書いた、、 眞杉静枝なんて知らなかった肩を並べるは吉屋信子、林芙美子、宇野千代。眞杉静枝は武者小路実篤の愛人だった。とにかく男(作家)に愛されたくて温かい家庭がほしくて、そして、文士でありたく、女でありたく。。愛情表現が下手なのか冷めていくのか 結果愛されない女。でも多分純粋な人なんだろな。波乱万丈。痛々しい。
2017/06/27
感想・レビューをもっと見る