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断崖、その冬の

断崖、その冬の

断崖、その冬の

作家
林真理子
出版社
新潮社
発売日
1996-06-01
ISBN
9784103631057
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断崖、その冬の / 感想・レビュー

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人間万事塞翁が馬ZAWAZAWA

林真理子のテレビ・雑誌のインタビューでの言動、かつてのアグネス論争等で、彼女は私にとって嫌いな作家の一人でした。 あるきっかけで、読み始めると実に読みやすい文体であり、またリズム感があり、最後までサクッと一気に読めました。読みやすさでいえば、村上春樹や東野圭吾以上かも・・ 評価の高いトーマスマンの「魔の山」、爆笑問題の太田光がべた褒めのカート・ヴォネガット・ジュニアの「タイタンの妖女」洋書を読み始めたものの挫折し2連敗、積読。胃の調子を悪くした私に、読書の楽しさを再認識させた林真理子は、心の整腸剤だ。

2013/05/17

そのぼん

普通の恋愛小説として進んで行くのかと思いきや、とんでもない方向へと転がっていきました。アナウンサーとしてキャリアを積み上げてきた女性が一人の男と出会ったことで道を踏み外してしまいました。最後の最後でタイトルのいみがわかりました。

2012/09/27

あつひめ

いつも心に鎧を纏って、生身の心を誰にも見せないように過ごしてきた女。もしかしたら自分でも生身の自分がわかっていなかったのかもしれない。そんな重たく丈夫な鎧をいとも簡単に脱がせた男。この直球で攻めてくる男なら・・・って誰でも思うだろうな。まさか・・・ボールばかり投げて敬遠するとは・・・。女には新しい道を闊歩して欲しかった。

2010/02/21

ポッシュ

本当に林真理子さんの文章は引き込まれる、引き込まれる。 途中でやめれなくて一気に読破。特にセックスシーンの描写はゾクゾクするほど良かった。 いつまでも余韻の残る本でした。

2018/02/17

せしる

時々、無性に林真理子作品が読みたくなる。それも時代が違う昔の作品を。96年発行のこの作品、ちやほやされた女子アナという職業の華やかさが若さという限定的なものであることをこれでもかと言う辛辣な表現で書いた作品。いやぁ、時代をとらえた中に普遍的な人間の嫌らしさが浮き彫りになる。まさに流行作家の王道であろう。仕打ちに耐えるには戦う必要もない、身構えて待つこともない、ひたすら呆けていればいい。そうすることがみじめさやつらさから逃れるただひとつの方法←名言!

2021/09/05

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