わたしの献立日記
わたしの献立日記 / 感想・レビュー
canacona
女優としての沢村貞子さんは、ほとんど知らないのだけど、365日の献立日記を時々見ています。献立名だけが淡々と綴られた記録。それだけのことでも、20年以上も続くと面白い。雑炊なんかが続くと、体調が悪かったのかしらと思うし、時々、シチューと肉うどん、なんていう面白い組み合わせもある。急にきりたんぽにはまったのか、2週間くらいの間に何度も登場することもあった。魚中心で、豚肉はあまりお好きでなかったのか、角煮やトンカツ酢豚など特別豚肉を使う料理以外は牛と鳥。普通のお料理なのだけど丁寧に作られてるのが印象的だった。
2021/03/18
せつお
沢村貞子さんが亡くなった際に 本屋で見つけて購入 (徹子の部屋で、献立についてあれこれ日記をつけているというのをみたので) 近所の魚屋が お勝手口まで御用聞きに来るなんて 昭和の日本映画のシーンみたいだと思った 読んでいて食べたい料理がたくさんあった 私と結婚してくれる女性に真っ先に読ませたい本です
らびぞう
昭和の大女優、沢村貞子。私のイメージは、着物をゆるく粋に着て、家事をテキパキとこなすお姑さん役。しかし、それはテレビの中だけであって、何たって大女優!家の家事は、全てお手伝いさんに任せてると思っていたら、大間違いだった。「丁寧な生活」、その一言に尽きる、女優の生活。そこには、家人への愛情があると思う。糠床を温度等を気にしながらかき混ぜ、そうして、撮影に出かける。それも、手弁当を持参して。母と一緒に読んでみたかった。母なりの家事の話を聞いてみたかった。母が鰹節を削る音が蘇った。
2021/09/22
春葉
ある雑誌でキョンキョンが推薦してた本。沢村貞子さんの毎日の献立とそれにまつわるエッセイです。女優業をしながら、毎日しっかりと台所に立ち、しかも美味しそうな献立。手抜きはせず、でもそれを当たり前の様にされていて、丁寧に暮らすことってこれだよねって思った。なんて素敵なんだろう。沢村さんがちょっと微笑みながら、台所にいる姿が目に浮かびました。
2012/09/05
やっりん10
とても素敵な本だった。好きに食事を楽しみたいと女優さんでありながら多忙の合間に食事を作り、それを楽しむことを綴った本。古い本ではあるけれど、食に関しては今も昔もさほど本質は変わらない。献立の参考にしたり、レシピの載っていた「そら豆の白ソースあえ」なんかを作ってみたい。グリーンピースご飯が頻出するのでもしや?と思ったら沢村さんはよほど豆がお好きだった様子。微笑ましい本でした。
2015/01/28
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