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モロッコ流謫

モロッコ流謫

モロッコ流謫

作家
四方田犬彦
出版社
新潮社
発売日
2000-03-01
ISBN
9784103671039
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モロッコ流謫 / 感想・レビュー

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ワッピー

砂漠の静けさ、消えつつある旧い市街の喧騒といったモロッコの紀行文かと勘違いしていましたが、ずしりと重い文学論でもありました。タンジェ・フェズからタムグルドへと深くモロッコに入り込みながら、ポール・ボウルズを窓口に、様々な欧米の文人たちが訪れて深く浸かったこの一筋縄ではいかない世界を多層的に浮き上らせます。無知なワッピーはジャン・ジュネの原点がモロッコにあり、後年パレスチナ解放戦線に関わり、癌を得てからはパリから移住して、今はララーシュの朽ち果てたスペイン墓地に眠っているなんて知りませんでした・・・

2014/09/23

nobusyu

久しぶりに興奮して読んだ本。エッセイ集だけど非常に充実した読後感を得られました。参考文献はすべて読みたくなります。

2013/09/19

paluko

あーそうだよね、「アジアン」は「オリエンタル」じゃないんだなと。西欧にとってすぐ隣りの異文化といえばイスラム圏なんだなーとあらためて実感しました。

2014/10/11

たいち

魔都モロッコ。呼ばれてる。

2014/07/21

tomomi_a

ボウルズを追うことでモロッコが、モロッコの歴史を語ることでボウルズが、浮かび上がる。実際はその間に境界なんてなく、いくつかのなにについて、をやわらかく往還する語り口がすごく読ませる。ボウルズとモロッコと文学が掴めなさで絡めとってくるけど、最後のジェインに個人的には一番魅かれる。この滅裂さ、わたしも持ってる、という既視感とともに。

2013/09/30

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