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禁猟区

禁猟区

禁猟区

作家
乃南アサ
出版社
新潮社
発売日
2010-08-01
ISBN
9784103710127
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禁猟区 / 感想・レビュー

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初美マリン

監察に目をつけられた警察官、ちょっとしたしぐさや行動が自分にもありそうな面を持った人たち。短編集だが、ドラマがあった。

2020/05/31

kazu@十五夜読書会

3部+最終話の編成で取り締まる立場を利用した密猟者を狩り出す監察官を描く。警察内勤務者の腐敗・犯罪を正す警務部監察官チームが主人公で、警察小説でも珍しい?数少ない作品。3部編成の物語は沼尻いくみが監察官として移動し勤務に就き取り締まる物語だが、対象となる刑事・警官の犯罪に対する罪意識がまったくないのが救われない。最終話は、沼尻いくみ視線でストーカーに悩まされる女性として描かれ、警察官でも執拗に付き纏われると追い込まれる怖さがある。乃南アサさん、女性心理描写がうまい。監察官沼尻いくみシリーズ続編を求む。

2013/03/15

ワレモコウ

再読本。警察官を捜査する監察官・沼尻いくみの短編4話。ホストへ貢ぐ資金を、恐喝まがいの手口で稼いでいる女警察官「禁猟区」。息子が重い病から回復した健康食品を、暴力団に紹介し広告塔になった警察官「免疫力」。時効間近の殺人事件に執着し、証拠品を捏造してしまう刑事「秋霖」。いくみ自身がストーカーにあってしまう「見つめないで」。踏み込んではいけない禁猟区に足を踏み入れてしまった警察官の話だが、なかなか面白かった。中でも、ストーカーにあったいくみを、チームが一丸となって救うところは感動。シリーズにして欲しかった。

2020/12/02

うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)

警察官だからと言って絶対に不祥事を起こさないという保証はない。この物語は不祥事を起こした警察官と、そんな警察官を取り締まる監察官の物語。「禁猟区、免疫力、秋霖、見つめないで」全4話。サラリと読めて面白かったです。病気で苦しむ姪に何かできないかと悩むヤクザの親分に、ある薬を勧める「免疫力」は、何ともやり切れないラストで一番印象に残りました。ホストクラブにハマる女子高生の親から仲介料をもらう「禁猟区」は、一度ハマると蟻地獄のような世界だなと思いました。是非シリーズ化して欲しいです。★★★★

2012/09/27

かおり

短編集。最後のがいちばん好きです、面白かった!他のはまぁまぁ。初めての乃南アサさんでしたが、読みやすかったです。

2014/01/22

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