身がわり: 母・有吉佐和子との日々
身がわり: 母・有吉佐和子との日々 / 感想・レビュー
Lisa Tada
プロローグから、「巧い!」と感じた。文章がうまい。言葉がきれいだ。つい、「さすが、有吉佐和子の娘だ」と思ったが、「作家の娘である自分」という存在に、自我が傷つけられて育った作者・玉青氏の、長い長い述懐を読むことになり、有吉佐和子好きの読者は、少しくうろたえることにもなるかもしれない。これは、作家ではあるが、どこまでも、「母親」であるオトナと、「その娘」でもある「子ども」のセルフ成長記録の総括でもある。そして若くして突如母を失い、続いて祖母を送り出し、別れを機に人生の機微を深く心に刻んで大人になる女性の物語
2023/06/03
おばこ
20代前半でこれを出版するとは、才能のある人だと思う。佐和子さん早逝されたことは、知らなかった。残念なことだ。
2019/12/08
hi
いっぱい愛されて良かったじやないの〜と思うんだが、溺愛されたゆえの自意識とずっと闘ってかなあかんのやなと思うとそれも結構大変なんだろうな。でもやっぱりほったらかされるよりは絶対いいと思うよ。
2016/02/16
baku
53歳で早逝した有吉佐和子。1人娘の玉青による作家であり母である有吉佐和子との日々を綴る。有吉佐和子といえばタモリの冠番組に出演し、大幅に時間オーバーしても頓着なく、司会のタモリが困っていた印象が強く残っていたが、これを読むと子供がそのまま大人になり、感受性豊かであたまが良く、可愛らしさも兼ね備えた人だったんだなぁ、と感じた。
2024/11/05
baku
また、著者も大作家を母に持ち、それに悩んだ時期もあったが自ら乗り越える。太く短い人生だったが、佐和子さん、あなたの娘さんは立派に育っていますよ。良い育て方をなさいましたね、お疲れ様、と言いたい。また、祖母の力も大きかっただろう。
2024/11/05
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