黒真珠
黒真珠 / 感想・レビュー
あつひめ
玉岡さんの作品、私的にはタイプだなぁ~と思いながら読んだ。いつでもどこでも繋がっていられる現代とは違う環境の中で恋をする。それだからこそドキドキ感も心の中でフツフツ沸騰して湯気を上げる。女の心の中には男では想像できないような感情がミルフィーユのように層をなしている。その間には優しさや喜びがクリームのように挟まっている。ざっくり食べるとそのすべての味が混ざって一人の女。女も生き残るために一生懸命戦っている。男のように世間や社会とではない。自分の中にある女自身と日々戦っているのだ。他の作品も読んでみたい。
2013/10/20
星落秋風五丈原
欲しい物は必ず手に入れる どんなことをしてでも。私の胸に輝くのは心の闇を映し出す黒真珠。女性の謎めいた心のゆらぎを描く怖く悲しい七つの物語。
1999/09/15
よみ
女の業の深さを感じさせる短編集。
2017/05/06
ゆりっぺ
1999年10月4日
fukuokakomachi
ねっとりした女たちの短編集。90年代に書かれた作品なので、携帯電話はほとんど登場しない。メールやネットは皆無。でも登場しなくても描かれる男女の話というのは今と全く変わらない。男と女ってずーっと昔からこんなことを繰り返しているんだろうな、と思わせる話ばかりだった。 ところで、昨日の「カラマーゾフ…」ではなく、これが本当に2012年最後に読み終わる本だった。
2012/12/31
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