天涯の船 上巻
天涯の船 上巻 / 感想・レビュー
taiko
明治17年、アメリカ行きの船に乗っていたのは、身代わりのおひいさまミサオ。 自分の立場の重責と乳母からの折檻から逃げようと船室から飛び出した夜、薩摩言葉の男性幸次郎と出会った。…ミサオの数奇な運命に魅了されます。一介の下女が、子爵夫人になるなんて、なんてワクワクするのでしょう。子を持ち、夫を失う未亡人になったところで終わる上巻。時勢はサラエボ事件へ。 このまま下巻に進みます。(昨日の新聞で、国立西洋美術館で松方コレクション展が行われることを知りました。このタイミング、私の数奇な運命か?笑)
2019/06/09
ぶんこ
徹夜しそうな勢いで読みました。 御姫様の代わりに渡米した婢女のあやねが、ミサオとして生きていく試練の日々。御姫様の乳母からの壮絶ないじめと、不本意な運命から兄となった数馬からの横恋慕。 密かに想いをかけていた光次郎。 その光次郎の親友だったマックスとの結婚で、オーストリアの伯爵夫人になったミサオ。 伯爵がくも膜下出血で亡くなったところで下巻へ。 早く下巻を読みたいです。 感想は下巻で。
2014/06/15
お静
船をかたどったブローチから遡り始まるドラマ。明治時代に訳あってアメリカに渡り数奇な運命が始まる。ドキドキしながらどんどん先に読ませられていく。女性にきびしいモラルの中で戦った物語はこの先どう展開してゆくのか下巻が楽しみだ。
2019/08/07
kazu@十五夜読書会
幕末から残る身分制度の厳しさが残る、明治初期の下働きの少女三佐緒(ミサオ)の、波乱万丈な生き方。
2012/12/14
けんちゃなよ
「お家さん」姉妹作品の長編大河小説。作者談の通り、史実の色褪せた残骸に想像力を加えたフィクションとして主人公に乗り移って100年前をモノクロの情景を、カラー映像として物語に引き込まれる渾身の執筆だったことが伺える。 下巻に続く・・・
2021/07/20
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