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負けんとき 上: ヴォーリズ満喜子の種まく日々

負けんとき 上: ヴォーリズ満喜子の種まく日々

負けんとき 上: ヴォーリズ満喜子の種まく日々

作家
玉岡かおる
出版社
新潮社
発売日
2011-11-28
ISBN
9784103737131
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負けんとき 上: ヴォーリズ満喜子の種まく日々 / 感想・レビュー

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ゆみねこ

一柳子爵家の娘として生まれ、華族女学校ではなく、女子高等師範学校へ進んだ満喜子。女が虐げられてきた環境の中で、あえて父の言いなりにならずに自分の道を歩み始める。彼女が25歳でアメリカへ旅立つまでの物語、これは面白くて一気に読みました。下巻へ!

2014/09/09

夜長月🌙@新潮部

時は明治のはじめ。最先端の女子教育の様子が描かれます。華族の一員、満喜子の先生は官費女子留学生第一号、後の津田塾大学創始者、津田梅子です。しかし、満喜子はなに不自由なく最高の教育を受けられた訳ではなく社会と身分に縛られ、時代に反発しながら学んでいきます。そして、満喜子もアメリカ留学へ。そんな満喜子が何を為すのか下巻に期待がふくらみます。

2020/11/02

里季

♪昔主イエスの撒きたまいし、いとも小さき命のたね~小さい頃母がよく口ずさんでいた讃美歌が、まさかヴォーリズ満喜子さんに教わったものだったとは!この本を読むにあたり、近江八幡出身の母に改めて満喜子夫人のことを聞くことができた。上巻は渡米するまでの青春時代を描いている。満喜子、好きだった幼なじみとは縁がなかったのよ。一歩踏み出す勇気がなかったと自分を責めないで!あなたの居場所は神様が別のところに用意していてくれるはずなの。命のたねを撒くために。下巻へ。

2014/09/01

万葉語り

屋根をかける人を読んだ時に読書メーターでこちらのほうが好みという感想を多く見て読んでみました。ヴォーリズの妻一柳満喜子の半生が語られる上巻では、華族として生まれ、女は三従の考えが当たり前な中で、英語や音楽を学ぶ才媛が津田梅子や広岡浅子の影響を受けて、自我に目覚め自分の足で歩きだすまでの内容だった。ヴォーリズとの関係が語られるであろう下巻も楽しみ。2017-33

2017/03/10

天の川

明治時代、女性は江戸時代と同じく「三従の教え」の下にあった。乳兄弟佑之進との恋は思うようにならなかったとは言え、子爵令嬢一柳満喜子が学問の道を邁進できたのは、当時の華族の娘としては幸運だったのではないだろうか。そして、彼女の周りには時代の前を行く意識を持つ女性が何人もいた。津田梅子を始めとする女子留学生、一夫一婦制を元老院に訴えた満喜子の母や矢島楫子、満喜子を「負けんとき」と叱咤する実業家廣岡浅子…彼女たちが蒔いた種を満喜子らが耕し、さらに次の種を蒔いていく…⇒

2014/09/25

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