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花になるらん: 明治おんな繁盛記

花になるらん: 明治おんな繁盛記

花になるらん: 明治おんな繁盛記

作家
玉岡かおる
出版社
新潮社
発売日
2017-09-29
ISBN
9784103737162
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花になるらん: 明治おんな繁盛記 / 感想・レビュー

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星落秋風五丈原

モデルは老舗のデパート高島屋。家つきお嬢様だったヒロインが幕末・明治初期を逞しく生き抜いていく。

2017/10/21

Kei

朝ドラによいですね。小さな古着屋が大百貨店に発展していきます。時代の潮流を見抜く先見性や、目の前のお客さまを大事に思う気持ち、職人技を日本の文化として広めようという気概。やはり、ひとかどの企業たるもの、目先の算盤以上の面白さ、でした。成功の影には、都の閉鎖性、陰湿ないじめ、そして、女性が前面に出られない時代が大きく立ちはだかります。失った大切なものには、その理不尽さに怒りがわきました。定価で蔵ざらえをするという、我々が当たり前と思っていた百貨店スタイルは、最近のもの。今、主人公ならどうするでしょうか?

2018/01/01

真理そら

高島屋2代目の娘・飯田歌をモデルにした女一代記。家付き娘の強さと悲しさに引き込まれた。天皇が京都から江戸(東京)にちょっと訪問するとばかり思っていたらそのまま都が遷ってしまう状況とか、文明開化によって廃れていく産業、盛んになる産業などが商売人の眼から描かれていて興味深かった。母が娘に語りながら回想するという体裁なので、読み始めたときは京都弁と時系列に混乱しそうになったりしながら読み終えた。

2019/02/20

さく

呉服屋から大きく成長していく高倉屋の御寮人さん・ががはんの一代記。古希を迎える御寮人さんが昔語りをする形で話が進む。ガガガ!と突き進むががはん。明治初期の京都の雰囲気がわかって面白かった。高島屋をモデルにしているそうで、薔薇の花の由来も書かれていた。今までより高島屋に親しみを持てそう!

2018/07/12

koji

高島屋中興の祖をモデルとする江戸から明治にかけての京女一代記です。不条理な仕打ち、次から次に押し寄せる苦難の連続にも怯むことなく立ち向かう主人公勢田雅の凜々しさに心打たれました。玉岡かおるさんの講演を聴いたことがありますが、主題は関西における女性活躍でした。本書にも、その考え方を書いた箇所があり少し引用します。「なんぼ女が踏ん張っても、所詮一人では何ほどのこともできまへん。誰か(男)と、力と知恵を会わせて一つの仕事を果たす方が実りは大きいのです。」まさに関西は男と女が力を合わせて大仕事をする土壌があります

2017/12/22

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