ソロモンの偽証 第II部 決意
ソロモンの偽証 第II部 決意 / 感想・レビュー
遥かなる想い
第二部は藤野涼子が 主導する学校内裁判への 道。 受験を控えた中三の 微妙な心情が見え隠れして 面白い。他校からきた 弁護人神原和彦の登場が 物語に微妙な緊張感を 与えている。亡くなった 柏木卓也とはどういう関係で なぜ弁護人をやろうというのか。 両親が事件で亡くなった彼の 心にはなにが刻まれているのか。 そして不気味なまでに、大人 たちが推理に登場しない その描写には著者のある意図が ある気がしたのだが.....
2013/08/31
どんちん
第Ⅰ部より場面展開はあちこち飛ばず、自分の中でけっこう整理できたかなw なんとなく”こっち”に誘導したいという作者の思いあるように感じ、ひっかからないぞと強い思いで読んだものの、それでも神原和彦、お前は怪しすぎなんだよなw 裁判準備のシーンは学校内だけに登場人物が増えてくるが、金八先生(古っ!)のような学校TVドラマのホームルームようで、これを活字にするとこんな感じかな?と別の意味で楽しめた。裁判準備で終わったⅡ部であったが、Ⅲ部でのドンデン返し?の伏線もチラホラと感じる。さて、どんな結果となるか!
2014/07/01
emico
第2部読了。学校内裁判を行う事を決めた涼子が動き出した2部は、事件の整理や、1部では見えてなかった事柄、それにそれぞれの想いや考えが細かく描写されていて、気が付けばどんどんと読み進めちゃってました。いよいよ事件の裁判が始まる3部も楽しみです。
2014/07/06
めろんラブ
第Ⅱ部、サブタイトルは「決意」。真実をつかもうとする登場人物各々の決意は、それに至る過程も含め、壮絶で悲壮感すら漂う。アイデンティティー確立の準備期間にある彼らにとってこの裁判を執り行うことは、高らかな精神の自立宣言かつ自己肯定感獲得の為の通過儀礼のよう。大人の黄色く澱んだ眼には捉えられない叫びの塊が、子供たちの清浄な瞳にはきっと映ると信じたい。事実とは必ずしも一致しない「真実」にどう向き合うのか。その痛みに耐えられるのか。クライマックスに向けて助走は十分。第Ⅲ部では、恐れることなく存分に跳んで欲しい。
2013/04/16
文庫フリーク@灯れ松明の火
「責任があるからです」なぜ弁護人になった?涼子の父(刑事)の問いに、ぽつりと本音がこぼれ落ちたような言葉。1巻で謎の鍵を握ると見ていた少年は、東都大学付属中3年・神原和彦として登場し、学校内裁判の弁護人となる。危うく殺人を犯すところだった野田健一をして「本当に対岸を見て帰ってきた少年」と言わしめる重い過去を背負った神原。小学5・6年時と、以降は塾で卓也と友人だったという彼の存在は、1巻以上に謎を深めるばかり。「神原和彦には秘密がある。健一から隠し、両親にも隠し‐この裁判全体からも隠していることがある」→
2012/10/17
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