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きみのためのバラ

きみのためのバラ

きみのためのバラ

作家
池澤夏樹
出版社
新潮社
発売日
2007-04-01
ISBN
9784103753063
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きみのためのバラ / 感想・レビュー

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おしゃべりメガネ

初読みの池澤さんです。正直、本作だけでは何とも言えないかなぁと。8編からなる出会いや別れをテーマにした短編集ですが、出会いでは涙するようなココロのビッグウェーブも起きず、別れではある意味心地いいシンミリ感も味わうコトができず、全体的にはしっかりとまとまっていて、文句のつけようがないくらいスマートなのですが、そのスマートさが逆に自分には印象薄になってしまったかなと。読む前に勝手に自分の中で期待値をあげてしまっただけに、読了後「アレっ?」的な心境になってしまいました。じっくり読むと逆効果だったりしたのかも。

2015/07/20

優希

世界のあちこちの日常を切り取って絵にしたような作品でした。淡い色合いの文章が心地よく、束の間の旅へ連れて行ってくれます。静かでしっとりとしたほろ苦さが漂う大人の短編集という感じです。旅行先とかで読むのにしっくりくるかもしれません。いつも読書をしている空間があるのなら、また違う場所で読みたいですね。

2014/11/06

千穂

外国が舞台となっている為か翻訳本を読んでいるような気がした。テレビ番組の中で紹介されていたので、予約して読んでみたが、どうも自分向きではなかった。なんかピンと来ないと言うか、想像しにくくて。

2018/06/17

b☆h

20ページ程読んでから、昔読んでいたことに気付いた…7編の短編集で、その殆どが海外が舞台となっている。表題作以外の6編は、〝心の平穏に辿り着く迄〟を描いてると感じた。旅の話ではないけど、異国の空気を感じられた。特に好きなのは【レシタションのはじまり】で、捉えようによってはファンタジーに近いけど、十分に可能な話だと感じた。作中では、〝ンクンレ〟という呪文?を唱えると心が落ち着いて争わなくなるというものだが、各々にンクンレに代わるものがあれば、穏やかな世界になるに違いない。まずは自分のンクンレを見つけたい。

2022/04/07

クリママ

表題作含む短編8編。「花を運ぶ妹」のサイドストーリーやファンタジーなど、世界のあちこちでの、あるような、ないような物語。重くなく、軽くなく、ふっと微笑んでしまうような、とても素敵な作品集。先に読んだ作品は、深く沈んでいったり、拡散していったり。こちらも、また違うテイスト。池澤夏樹はどんな作家なのだろう。

2017/09/03

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