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いのちの螢: 高瀬川女船歌

いのちの螢: 高瀬川女船歌

いのちの螢: 高瀬川女船歌

作家
澤田ふじ子
出版社
新潮社
発売日
2000-02-01
ISBN
9784103760092
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いのちの螢: 高瀬川女船歌 / 感想・レビュー

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Smileえっちゃん

高瀬川女舟歌2作目。8編からなる連作集。脇役のいない人生をテーマに、高瀬川沿いに住む人たちの生活が描かれている。元尾張藩士の宗因、訳あって居酒屋、尾張屋の親父として皆から頼りにされている。澤田さんの柔らかい京言葉す~っと入ってきて味わい深い。中でも人間の愚かさ悲惨極まりない結末を迎えた「打たれの桜」疑われた於孝が可哀そう。すべてがハピーエンドで終わらなかった。

2021/08/20

星落秋風五丈原

前作「高瀬川女船歌」では、みなし子であった平太と宗因の素性が明らかに なる様子、そして娘との再会に至るまでがメインテーマでしたが、今回は 「高瀬川女船歌」の歌の文句−親に縁談を持ちかけられるが、私には 好きな人がいるのだ、と歌う女性の心持ち−とリンクする女性、蕗が 登場します。ほぼ全ての話に登場する彼女、蕗の運命がこの短編集 のメインテーマです。蕗の話も、各話の内容にしても、 歌の文句同様心暖まるものばかりではありません。著者自らが「現代の出来事に衣を着せ替えた」と後書きで述べている。

2003/01/18

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