あ・じゃ・ぱん (下)
あ・じゃ・ぱん (下) / 感想・レビュー
踊る猫
細かいネタのひとつひとつに笑い、展開される大ボラのスケールに呆れ……長大な作品なので全部を消化できたと言うつもりはないのだけれど、骨太なハードボイルドと奇想天外なパラレル・ワールドにしてディストピア(だと思う)を接合させる力技は、読者の私には刺激が強すぎたようだ。この著者は本当に政治をよく見抜いている。逆に言えば政治色が強すぎるせいで、こちらを単純に頭を休めて楽しませるバカバカしさと悪ノリという甘みがストーリーに足りない(ように感じられる)という気もする。つまり、大人向けのエンターテイメント。徹頭徹尾愉快
2021/01/02
Ai
東西に、資本主義と共産主義に分かれた二つの日本。歴史改変ものだけど、ディストピア小説ではなく、黒人CNN記者による観光レポ。長かった…。
2019/03/11
シナンジュ
1!
勉誠出版営業部
矢作俊彦さんの『あ・じゃ・ぱん!(下)』を読了。後半はハードボイルド色が強いという印象。それがゆえに「贋歴史」の構築という部分が少々あいまいになってしまったような・・・。前半がもの凄かっただけに、大団円はちょっと消化不良。
2013/01/03
すずき
★★★★☆ 雑多なネタを壮大に撒き散らかしただけに、最後にまとめるのは難しかった、っつうか無理だったのか。クライマックスの江ノ島の話が全編の中でかなりテンションの低い部類に入るという結末になってしまった。もっとも、全体を見てどうこう言うべき作品じゃないのかも。一つひとつのネタは秀逸で、それをジャングル陳列で読者に見せていく感じなんだもの。ナガシマの「いわゆる一つのですね」のネタは秀逸だったなあ。あとジョン・レノンとリンゴ・スターのネタも。
2012/05/29
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