ホア・ホア: 南洋光彩紀行
ホア・ホア: 南洋光彩紀行 / 感想・レビュー
ヴェネツィア
『ホア・ホア』は、タヒチ語で「友だち、友だち」といった意味らしい。荒俣がこれをタイトルに選んだのは、もちろんゴーギャンの『ノア・ノア』を踏まえてのこと。カリブ、モーリシャス、タヒチ、ハワイ、マダガスカル、オーストラリア(ロードハウ島、アリススプリングス)を巡る南洋楽園紀行である。最初のコロンブスのあたりこそ、荒俣得意の博覧強記を示しているものの、次第にそれも影を潜め、楽園の自然に身を委ねるのである。ハワイ以外は行き難いところばかりだし、私はタヒチ以外の地には行ったことがない。遥かな楽園の憧れを乗せて。
2021/12/01
感想・レビューをもっと見る