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ケナリも花、サクラも花

ケナリも花、サクラも花

ケナリも花、サクラも花

作家
鷺沢萠
出版社
新潮社
発売日
1994-02-01
ISBN
9784103780021
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ケナリも花、サクラも花 / 感想・レビュー

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金平糖

「脱アイデンティティー」で取り上げられていたので読む。父の没後、父方の祖母が韓国人であったことを初めて知る。韓国語学留学を通し考え悩んだりしたエッセイ。「脱アイデンティティー」にもあったが、多くの日本人は自分が日本人であることを意識する機会はあまりないのではないか。血やルーツというのは大きいのか?著者が韓国の事を意識するようになる感覚やこだわりに共感できなかった。韓国では韓国人扱いされず、戸籍上日本人なので在日の人からも自分達とも違うと言われすっきりしない。人は何かに属せないと心は安定しない? 繊細な方。

2006/06/30

Ayakankoku

鷺沢さんと同じ語学堂で学んでいたため、なんだか親近感が湧きながら読めた。

2023/08/23

とまと

書くという作業は自分と向き合うことで、逃げることなどできないし、逃げることなどできないから書くのだ。20歳過ぎて初めて自分の血に流れているものを知ることは、幼い頃からそれとして生きることとまた違う葛藤がめまぐるしく自分の中を駆け巡ったことだろう。(葛藤がかけめぐる…?)彼女の切迫した思いが伝わってきた。ブクログで「何かをふりしぼるような」という表現をしている方がいて、それがとてもしっくりきた。ケナリとサクラの場面では、温かい交流で彼女の心がほぐれ、息詰まる感じから解放され喜びが伝わってきて、じーんときた。

2012/02/11

おとしん

息子の教科書で標題作の抜粋を読んで以来気になっていたエッセイでした。必死に自分と対話するコスモボリタンの姿は痛々しくも感じられる。そう言ったら鷺沢さんにしかられちゃうかもしれないけれど。

2009/09/20

Maumim

1994年4月11日読了。

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