風景/近景

tom

荒木さんの奥さん、陽子さんが亡くなった後、１年後に出版された写真集。裏表紙にはTo Yokoと。奥さんの死を悼んでの写真集なのだ。飛んでいく雲、窓からみた景色、しおれた花、愛猫、目刺、雑魚などなど。こんなモノなのに、写真には怒りと切なさがあふれる。二度三度見直す都度に、すごいものを見てしまったという気持ちになる。半ばほどに汚れたウォーキングシューズが登場する。靴紐がちょっと触れあっている。この写真だけが、ちょっと緩やかな雰囲気をたたえていいる。荒木がこの写真を撮りながら微笑んでいることを想像する。

2024/05/14

中林助手2

奥さんが亡くなったあと、空ばかり撮っていたというアラーキー。普通の現像じゃないので絵画みたい。だが、凡人には理解できず。

2023/01/27