俺、南進して
俺、南進して / 感想・レビュー
tom
図書館にある荒木経惟本を全部読んでみようかと、ほとんどおバカなことを考えて、最初に借り出したのがこの本。町田康は、ほとんど読んだことがないけれど、読友さんのコメントを読み、気になって仕方ない人。荒木と町田のコラボ、まあ読んでみるかという感じ。町田の文章、何を語っているのか、サッパリわからぬ。でも、だらだらと読み続けていると、その文体のリズム感、なんとも面白い。その合間に荒木の写真が出てきて、この奇妙なリアリズム。ということで、訳わからぬまま、それなりに楽しんで読了。
2024/04/07
阿部義彦
町田康と荒木経惟とのコラボ作品。町田康さんの小説は作家らしき人が女性から手紙をもらい、宛もなく追いかける話とその作家が暇に任せて書いている小説が互いに入り組むメタフィクションとなっている。写真も小説をなぞっているようでもあり、もしかして同時進行で行き先も決めずに成り行き任せのドキュメントだったのかな?と色々と考える余地のある不思議な読み心地でした。
2016/04/29
チェリ
たしか、町田康作品は初めて。独特の文体ですね。最初、読みづらくて止めようかと思いました。結局は一気に読み終えたのが午前5時。町田節、私は意外に好きなのかもしれません。99年仕入れの図書館本は、紙が良い感じにヤケていて、元々マットな質感にアラーキーの世界、そして本文の収まり具合。いろいろと私好みでした。小節なのか写真集なのか分からないのもいい。また借りるかも。久しぶりに人間くさい本を読んだ気がします。良かった。
2016/02/27
eMI-sAN
★★★★☆【1999】再読 町田康とアラーキーのコラボレーション。かっこいい。たまらん。この企画またやってくれないかな~。今度は北進して。●「ボルガの舟歌」。六十六部。キルケゴール『死に至る病』。ア・プリオリ。
2016/11/24
agrippa69
今まで読んだ作品(くっすん大黒、夫婦茶碗)に比べると文体に軽さが少ない、かな。なんて感じるのはアラーキーの写真があるからなのか。メタフィクションの形態をとっていて、後半に一気にクロスオーバーするあたりが読んでいておもしろかった。
2010/04/28
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