小林秀雄先生来る
小林秀雄先生来る / 感想・レビュー
新地学@児童書病発動中
原田さんの本はひさしぶりに読んだ。しようもないことをユーモラスたっぷりに描いたエッセイ集が好きで、昔よく読んでいた。エッセイのあのユーモアがこの戯曲でも生かされていて、笑えるところがある。青森の小さな町の文学サークルを小林秀雄が訪れるのだが―――。全体的に中途半端な感じで、喜劇を狙っているのか、ユーモアがありながら感動する劇を狙っているのか、はっきりしないところが残念だった。それでも大人然とした小林秀雄と田舎の文学青年たちの噛みあいそうで、噛みあわない会話はかなり可笑しかった。
2015/08/04
siorinn
原田宗典の戯曲は初めて読んだのですが、太宰も真っ青の津軽弁がユーモラスさと地方の朴訥とした同人誌の人々を良く表していますね。最後が胸がほんのり温かくなるのが原田氏のいいところ。いや、よくここまで書いてくれましたね。拍手。舞台も観てみたいものです。
2009/07/20
駄々猫
「津軽弁って、本当にこんなの?」という疑問はさておき、同人仲間の「名前」と、彼らの会話が面白い。偽者であるはずの小林先生が、しっかりお酒を飲み、しっかり講演をして、最後は「そういうことだったのか!」と。小林先生の講演CDを聞きたくなりました。
2009/05/30
nora
「来ねかもしんねえでねが」 不安な顔を見合わす『津軽大學』の同人たち。しかし、来た!小林秀雄先生!ちょっとハズし気味のドタバタ劇が、小林先生の講演で一気に感動のドラマに変身した・・・のか?
2009/05/01
mushagumi
意外とあっさり読めた
2009/03/20
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