バルタザールの遍歴
バルタザールの遍歴 / 感想・レビュー
でんか
一般小説。日本ファンタジーノベル大賞受賞作。ウィーンの貴族が主人公、時代は第二次瀬世界大戦のころ。ひとつの体に、双子の魂。義母との恋、幼なじみの女性との交流、一つの体に心がふたつあり、一人称での語りなのだが、なんともいえない不思議な感覚に飲み込まれる。文体が高尚で退廃的なのも一役買ってる。初めて読んだときは良く分かんなかったけど、主人公がいわゆるヘタレなのが彼を魅力的に見せてる気がするなあ。文芸書としておススメの一冊ではあります。
2019/07/07
ホレイシア
まあ、運命の出会いをしてしまった本です。
2008/01/28
那由多
ヨーロッパの造詣の深さを活かされた、日本人離れした作品。
紅はこべ
日本人作家は日本人を主人公にした小説を書くものという思い込みを改めさせた傑作。
ろい
幻想文学って言うんだろうか。一つの身体に存在する二人と不思議な能力、なんて設定だけ書いたらただのファンタジーみたいだけど、とんでもない!貴族社会に生まれた二人が、優雅に華麗にひたすら呑んだくれるんだけど、自分の貧相な語彙ではとても表現できない。情景の描写がとにかく素敵で「落日の音が天空を揺るがした。」なんて最高でした。
2019/03/11
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