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白雨: 慶次郎縁側日記

白雨: 慶次郎縁側日記

白雨: 慶次郎縁側日記

作家
北原亞以子
出版社
新潮社
発売日
2008-10-01
ISBN
9784103892175
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白雨: 慶次郎縁側日記 / 感想・レビュー

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星落秋風五丈原

人恋しいのに話し相手もいない。過ちゆえに居場所を失い、知り合いも去っていた。老いを迎えた男の胸に去来する寂寥。だが、年齢を重ねて、初めて知る至福のひとときがある−。人の世の薄曇りと陽だまりを描く。

2009/12/19

ラスカル

江戸情緒と人生の哀感溢れる「慶次郎縁側日記」シリーズ物。表題に惹かれて読みました。さすが北原さん。深い。8作それぞれよかったけど、最終章の「夢と思えど」が切なかった。再婚が決まったばかりのおはんの前に20年前に行方をくらませた新吉が姿をあらわす。男の前でうろたえるおはん。おはんにとって20年たっても忘れられない男だった。いい年をしたおはんのうろたえぶりがいじらしく、もう戻れない恋路が切ない。

2019/07/15

山内正

麦湯を飲みたいと店に井戸に吊るしたのを差し上げますと女が もう三十六今年は暑さが応えた おはんさんじゃねぇか新吉だよ 二十年何処に行ってたの 弥三郎は元気かえ 離縁されたから文次とも別れました 一人立ちしておはんを女房にしたかった あの時親方が駆落ちしろと言った刻限に新吉は来なかった 三十過ぎた駒蔵がが一緒にと誘い 二人で働いた 世帯持ったんだってな聞いたよ もう一度やり直さねぇか 明日七つだ金杉橋でと 明日七つねとおはんが聞き返す あの馬鹿待ってやすぜ駆落ちする気で 行っやってくだせぇ

2021/11/30

みかりん

縁側日記シリーズ第12巻。1つ1つ言葉が スーと心に沁みます。現代では味わえない 優しさや人情に心が温かくなります。

2018/08/25

山内正

瀧のように白く濁った雨が 戸を開け雨は止んだようですねと 店の老人が 雨の中を旦那風の男が知り合いがこの辺りでと 亀吉と男なんですが、雷が鳴る外を見て嫁も子もいないと打ち解けあって話し出した佐吉も似たようなもんだと思った 日本橋で女中と二人で住んでいて 江戸へは五年に、五十年なんてあっという間で ふと十年前を思い出した 盗賊を追って背中を斬ったことを 宗右衛門さんは風呂が嫌いだと 宗右衛門は急に家を片付け上方に 行くと 女中も辞めさせたらしく

2021/11/25

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