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ブルボンの封印

ブルボンの封印

ブルボンの封印

作家
藤本ひとみ
出版社
新潮社
発売日
1992-12-01
ISBN
9784103897019
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ブルボンの封印 / 感想・レビュー

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遥かなる想い

17世紀のフランス。 ルイ14世の時代、 絢爛豪華な文化の陰で、 ブルボン家安泰のために、 その存在を封印された 美貌の貴公子ジェームズ とルイをめぐる物語。 全編を覆う宝塚的な雰囲気 に胸が踊る。 ヒロイン マリエールの 肌に刻まれた刻印は一体 何なのか?そしてジェームズ との運命はどうなるのか? 思い浮かぶ王様、王妃、 王子様、王女様のすべてが アニメ的な輝きを放つのが なぜか可笑しい…歴史の 闇から浮かび上がる真実 とロマンをうまくミックス させて…最後は怒涛の 大団円だった。

2015/06/06

紅香@本購入まであと9冊

右肩に百合の花の刻印を持った赤子。セルリアン・ブルーの瞳、才気と意志の力を持つ少年。二人が出生の力に導かれた時、一国の封印された運命が回り始める。。面白い♪ハマるー(≧▽≦)♪恋愛、出生の秘密、政治。歴史の隙間のミステリアスな部分を掬いとってキラっとした一瞬の輝きを魅せてくれる小説、大好きです。これは女性が一番ときめく設定ではないでしょうか?人間が持っている全ての感情と不条理が上手く織り成されていて圧巻です。今までの情を一気に突き放す最後の一文に愕然。悲劇なんだけど心に刻まれる素晴らしい作品です。

2015/07/17

星落秋風五丈原

あれを、イングランドに……ルイ13世の謎の遺言を実行すべく道を 急ぐ貴族の馬車が、捨て子を運ぶ男を、はねとばした。捨て子は、 高貴な生まれながらやはり親を知らぬ少年の手に委ねられることに なった。ブルボン王朝を揺るがす一大スキャンダルの始まりであ る。恋と陰謀が渦巻く17世紀半ばのフランスを舞台に、運命に果敢 に立ち向かう若き男女の姿を描く、壮麗な歴史ロマン。

1993/01/19

AYUKO☆

面白かった!娘が『KZ事件ノートシリーズ』にはまっているのを見て、うん十年ぶりに私も藤本ひとみの本を読んでみようかとトライしてみたら、さすが藤本ひとみ先生!もう夢中で読みました。最初は翻訳本のような文体や二段組のボリュームに尻込みしたけど、少しするとのってきて、怒濤のラストはページをくる手が止まらず一気に読了。おかげで睡眠不足です。昔、漫画家マリナシリーズに夢中になったけど、それと同じ魅力がありました。官能的な表現が多くて最初はビックリしたけれど、どのキャラクターも魅力的で、まだ余韻に浸ってます。ルイ~。

2019/05/15

ハッピーハートの樹

17世紀初頭のフランス、鉄仮面の伝説をもとにしたお話です。ルイが哀れです。しばしば生まれ持った王家の資質を見せるものの、大事なところで自信を無くす。臆病、嫉妬、見栄、増長...。彼がいちばん人間らしかったと思います。ルイに比べて、ジェームズが優れているところは特段感じません。王家の血が彼らの運命を分けたのだとしたら、そんな理不尽なことはないですね。育った環境の違いは大きいかもしれません。外でのびのび育ったか、大樹の影でただ生かされてきただけなのか。この終結で本当に幸せを掴めたのは誰でしょうか?誰もいない?

2014/05/17

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