逆光のメディチ
逆光のメディチ / 感想・レビュー
星落秋風五丈原
ルネサンスの華開くフィレンツェの街は、メディチ家の支配下にあ った。当主ロレンツォと弟ジュリアーノの関係は、渦巻く野心の間 で引き裂かれつつあった。偶然ジュリアーノと出会った少女アンジ ェラは、その天使のように美しい姿に魅せられ、ぜひ絵にしたいと 願う。その想いが密かな恋心に変った時、二人を襲う悲劇、そして これからダ・ヴィンチが描くという幻の小説の謎とは…。
1994/01/23
Masa03
中世イタリア最大の謎の一つ、パッツィ家の陰謀を題材にした小説。 史実を元にしたフィクションですが、中々の出来。前半は少したるい感じがしましたが、レオーネが教皇に取り入って陰謀を巡らせる辺りからはテンポも良く、クライマックスに向けて一気に読めます。 一つ気になったのは、イル=マニーフィコはイタリア統一を目指していたのか、という点。平民の出ではその後の歴史が示すように、勢力均衡策を取りながら、自身の勢力を伸ばしていく考えだったのではないかな、と思います。
2013/02/20
みや
☆☆☆☆
Maumim
1998年10月31日読了。
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