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孤独の歌声

孤独の歌声

孤独の歌声

作家
天童荒太
出版社
新潮社
発売日
1994-01-01
ISBN
9784103957010
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孤独の歌声 / 感想・レビュー

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ゆみねこ

天童さんのデビュー作。一人暮らしの女性たちが監禁され、遺体はレジャーシートで覆われた状態で発見される。犯人の狂気、追う女性刑事の心に秘めた事情、コンビニ店員のミュージシャンのタマゴ。それぞれ孤独を抱えた男と女、先が気になり一気に引き込まれました。ここから、「永遠の仔」や「家族狩り」につながったのかと思うと感慨深いものがありました。読み応えあり。

2015/07/12

そうたそ

★★★☆☆ 最近立て続けに「家族狩り」「永遠の仔」という超大作を読んだせいか、やや物足りなさを感じてしまった。ジャンルはサスペンスでありながら、作品自体のテーマはそこにない。サスペンスというジャンルを借りつつ、人間心理を描き切っている辺りは、初期作品とはいえども、後の天童作品の流れに繋がるものがあるように思う。ただ「家族狩り」等と比べると、まだまだ荒削りな部分があるように思う。「家族狩り」等の作品では痛いほどに伝わってきたメッセージ性がこの作品にはなかった。その点ではやや物足りなさを感じてしまった。

2014/07/15

ときに無関心、ときに人の懸命の行動を邪魔し、ときに人の不幸を笑い、危うくなったら、関係のない顔で逃げる。そのくせいつもは特徴もなく、群れの中に隠れ込んでいる。犯罪者とはこのような人だけど、普通のその辺にいるろくでなしもこんな人だと思う。

2017/02/02

けん504

みんなが素晴らしいというんだから素晴らしいんだろうね。しかし、この小説のどこに焦点を当てて挑めばいいのか最後まで分からなかった。文章が平板、ストーリーに捻りがない、視点が変わりすぎ。相性が悪いのか?小説の本質を読み解く能力がないのか?初読み作家だけど、二作目はなさそうだ。

2016/02/19

belly

人は人なしでは生きてはいけない。でも結局人は自分で生きていくしかない。呼吸をし、どうやって生き、何を考え、時間をどう使うか。それは自分という人間が孤立しているからできること。孤独も不安も、悔しさも悲しさも、自分に与えられた権利。だけどちょっと休憩したいとき、肩をかしてくれる人がそばにいてくれたら、人間は本当に幸せだと思う。

2010/02/13

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