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屍鬼 下巻

屍鬼 下巻

屍鬼 下巻

作家
小野不由美
出版社
新潮社
発売日
1998-09-01
ISBN
9784103970033
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屍鬼 下巻 / 感想・レビュー

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七色一味

読破。この手の物語の、よくある展開だなと思いながらも、ドキドキしながら読みました。万物の霊長とか言う人間はそんなに偉いのか? 人間を捕食対象とする食物連鎖に組み込まれた時、人としての価値観は意味があるのか? 絶対的多数と絶対的少数、それがひっくり返った時にどうなるのか? おなじみのテーマではあるけど、決して答えのない問い。その問いを抱えたまま「彼ら」は夜の闇へと消えていった。

2013/10/17

takaC

この厚み・このボリューム・この面白さで2,500円なら、お買得だな。やはり、五冊に分かれた文庫本よりも上下二巻の単行本の方がしっくりくる。

2012/04/26

たぬきごんべい

ものすごく読み手を選ぶ本です。上下段に分かれて字も小さくしかも700ページ超、登場人物は100人を超えるし、暗い暗い展開。重さに負けない腕力、100人を覚える記憶力、そして読み進める情熱が無いとコンプリート出来ません。上巻は科学的分析もありましたが下巻はファンタジー・ホラーに。下巻半分以降は屍鬼ワールドにどっぷり浸かりました。達成感はとてもあります。娘はアニメを全て見たといっていたので自分もアニメ版を見てみたいです。ホラー好き、重たい本好き、達成感を味わいたい方にお薦めです。★4.0

2016/07/25

さゆ

再読。晴信か敏夫のどちらかに共感するのだとしたら、私はやはり敏夫だと思う。晴信はほんとうに卑怯だと思う。そうですよ、私はずるいですよ、と開き直り、そうして、それでいて彼が守らなければならないものは本当にそれなんだろうか。方法はともかくとして敏夫の行動の方が共感できる。再読しても面白かったけれど、やはり登場人物が多すぎる。もっと視点を絞った物語にした方がずっとずっと面白くなる筈。あんなに多い登場人物のなかでは夏野、徹、律子が印象的だった。

2012/08/20

藤月はな(灯れ松明の火)

最初に祝、アニメ化!高1の夏に初めて読んで以来、私の胸に人間の残虐性、状況によって変わる善悪の基準、命のあるものを食べることによって生きていくことへの矛盾や葛藤、生きていくことの意味などの重いテーマを一生、考えるきっかけをくれた作品です。人間も他の動物を殺して食べているのに人間とは食べるものが変わってしまっただけの屍鬼が無残にも虐殺されてしまうシーンでは必死に生きたがっていた屍鬼には生きてほしかったと願わずにはいられませんでした。最後にあの2人に幸あらんことを。

2010/07/09

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