六番目の小夜子
六番目の小夜子 / 感想・レビュー
みかん🍊
ドラマの再放送を録画したので再読してみた、読メを始めるよりずっと前に読んでいたので感想は上げてなかった、ドラマをあまり観た記憶が無いのは、原作と設定がかなり変わっていたから途中で観るのを止めたのだと思う、こちらは高校三年生だがドラマは中学生しかも主人公は原作にはいない、しかし今観ると無名若手俳優たちが、今や豪華俳優陣になっている、学校の怪談、都市伝説のような小夜子伝説のある地方進学校に3年で転校してきた小夜子という名の美少女、彼女はいったい何者なのか、ホラーとミステリとそして輝く青春学園物でもある。
2021/08/05
とろこ
この高校には、伝説がある。その名は「サヨコ」。卒業生から在校生へ、代々受け継がれてきたという。そして、今年は、「六番目のサヨコ」の年。その年に転入してきた、謎めいた美少女・津村小夜子。教室に赤い薔薇が置かれた時から、3年10組は不穏な空気に包まれた。青春が持つ、輝きの陰にあるほの暗さ。未来への希望と得体のしれない不安。自信と自己否定の間で揺れるエゴ。似たような毎日の中、ちょっとした刺激を求める心。そうした、高校生の男女が抱く心理が、ホラータッチで描かれている。ミステリーとしても、青春小説としても楽しめる。
2018/05/07
七色一味
読破。じんわりと読み手に背後から忍び寄って、すっと背筋を撫でてまた離れる──そんな感じの、一定の距離を置いた狂気が垣間見れるホラー作品。結局代々の『サヨコ』を影で操っていたのは「彼」? 二代目の『サヨコ』とは? そもそも「彼」の真意は那辺にあるのか? 学校という閉鎖空間の中で行われている、ある種の闇の儀式にも似た『サヨコ』の物語は、その真相をさらけ出さないまま再び闇に紛れてしまったようだ。
2011/10/10
千穂
金曜日の本屋さんからの流れで読んでみた。恩田陸デビュー作だったか〜タイトルからしてミステリアス。学園モノとして楽しめた。で、小夜子って?何となく伏線回収されてないような〜〜
2018/05/06
薦渕雅春
恩田陸さんの、読むのは10冊目か? 上下巻のがあったから9作品目かな。今まで読んだものとも ひと味違った 恩田ワールド。読み終えて 解説で気づく、この作品がデビュー作だったんだぁ。面白かった。秋吉理香子さんの作品にも引き継がれてるような印象、また 東野圭吾さんの初期の学園モノとも似た感じ。古野まほろ さんの女学生が登場するものの雰囲気もまとっているような、有栖川有栖さんのイメージにも被るような。しかし 誰の作品とも異なる 恩田ワールド、ミステリーでもありホラーでもある、ドキドキ ワクワク な 作品だった。
2017/10/10
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